土曜日である。ふと思い出したが子どもの頃「ドクシー!」という決めぜりふみたいなものをよく口にしていた。意味はまったくない。昔から意味のないことを言うのが好きだったんだな。昔から今まで変わらずテキトーだともいえる。適当とはよろしくないことのように思われるかもしれないが、そんなことはないのです。素晴らしすぎて、頭からカエルが飛び出します。
というわけで今日も仕事をしている。床屋に行った子どもと外でアイスを食べた。床屋に行ってアイスを食べるのはうちの恒例行事なのである。こういうことを大人になってふと思い出してくれるかもしれない。仕事で部屋にこもっているから、このくらいのことはしたいと思う。
さて京極夏彦さんの取材をしたNHKのテキスト『心おどるあの人の本棚』(NHK出版)についてSNSに書いたら、大きな反響があった。皆さん京極さんの書棚には関心があるのだなあ。これってすごいことで、普通そこらの人の本棚をわざわざ見たりはしないですよね。そこらへんのさ、頭からパーッと花が咲いたり、口からカエルがはみ出しているような親父がいて、その人が腰をくねらせながら歩いていて「あ、あなたの本棚を見せてください!ぜひ!!」とはならない。京極さんだからみんな並んでいる本や、書棚の作りに関心があるので、これはすごい影響力であるなと思う。京極さんの存在自体が、出版業界にどれだけいい影響を与えているか。考えるだにありがたいことだ。
さて、宇宙人である。宇宙人には6種類あるという本を読んだことがある。いや、そんな本は読んだことがない。わたしは宇宙人は好きではない。あいつらは無礼だ。ごはんを食べるとき、手を頭のうえにこすりつけるのだ。そして鼻からガムを出すのである。それをテーブルに並べて賭け事を始めるのだ。ひどいやつらもあったものだ。それに比べるとエイリアンは礼儀正しいのである。エイリアンと宇宙人は同じ人なのかもしれないが……そんなことわたしに分かるわけがないのだった。完。
あ、京極さんの本棚取材はとても思い出深いもので、あれ以来わたしは本棚だけは整理するようになった。人生は錯乱を極めているが、せめて本棚くらいは整えておきたい。
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