2024年9月6日金曜日

怪老人日乗:9月6日(金)

一昨日から昨日にかけては綱渡りのようなスケジュールンだったが、今日は比較的おだやかな……っていうわけでもないか。取材用の本読みして、質問作って送って、原稿書いて入稿して、さらに書き下ろしもやって、別のテープ起こしも2つやって……という感じで別に暇ではなかったですね。しかし金曜まできてしまうと、「もうどうもこうもない、間に合わなければ次の勝負は月曜だ!」という感じになるので、腹が据わるというか、諦めがつくというか。だから前も書いたと思いますが、わたしは金曜の夜がいちばん好きです。

んで。わたしはメールアドレスをネットで公開していますが、それを知るにはこのブログを読まないといけないわけです。最近これまでお付き合いのない出版社の方から、よくお仕事関連のメールをいただくのですが、ということはこの珍妙なブログを皆さんお読みになっているわけで、まあXを開くとワニの絵、ブログを開けると怪老人で、行き場なしの狂気迷宮。わたしだったらまずコンタクトを取ろうと思わないのですが、それでもメールをくださる方々は、その時点で「いいね!」ボタン×1万だと思います。見つけてくださりありがとうございます。

昨日は神保町で久しぶりに取材。それまでぎりぎりのねじりハチマキで原稿書いており、できあがったのが電車に乗る20分前。大慌てで側転しながら駅に向かい、自分の生首を抱えながら電車に飛び乗りまして、取材が2時間ほど。お腹が減ったので何かを食べねば食べねば……と思っているうちに池袋についてしまって、結局スーパーのイートインでジュースを飲んで帰りました。喫煙者だったはるか昔は、自宅に帰る前にどこぞで一服、という感じだったのですが、いまは健康にジュースを飲んでいます。ジュースは健康じゃないのかな、水かな、健康なのは。しかし水飲んでかえっても全然面白くないな。

わたしはホラーな仕事が多いわけで、この仕事自体は10年、15年まるで変わっていないんですが、社会という川の流れが変化したのと、SNSによってわたしの活動が人目につきやすくなったのとで、ホラーに関するお仕事をいただく機会が増えました。しかしくり返し言いますけれども、わたしはずっとこんな感じで変わらないのです。ホラーを読んで、それを紹介してという人生だったのです。このままブームが盛り上がり、クイズダービーに出たいと思いますが、もうあの番組ないんだっけ。そもそもルールが分からないんだよな、クイズダービー。田中角栄に1万点、瀬戸内寂聴に6万点。

あとはですね、そうそう、踏み台昇降のことって書いたっけ。あ、書いた気がする。書いてないか。それは手書きの日記帳に書いたんだ。最近筋力の衰えと重力の衰えをともに感じるようになりまして、重力が衰えたらみんなふわふわ浮かんでITの世界ですが、筋力が衰えたら杖をつくようになるので、そうならないように足腰を鍛え始めました。美容師さんが「踏み台昇降いいですよ」というので真似をして、家の階段で足踏みしております。なかなか汗をかきますね。本を読むとき、じっとしているとなかなか集中が続かないんですが、踏み台昇降しながらだといい感じで進む、進む。

ところでこの美容師さんには10年お世話になっていて、以前は同じバイクに乗っていたこともあって、また世代的にUKロックが好きなこともあり、音楽の話、イタリアンスクーターの話、などが多かったわけですが、最近は健康の話が増えまして、心臓が悪くなって入院したとか、そういう話ばかりであります。それはそれで楽しいです。

何か告知はないかな。今日あたり発売の『ダ・ヴィンチ』10月号にて、辻堂ゆめさんにインタビューしています。『ダブルマザー』(幻冬舎)について。一人の娘に母親が二人、というミステリアスな状況をサスペンスフルに描いた、家族ミステリーです。面白い本ですよ。




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