2023年11月17日金曜日

怪老人日乗:11月17日(金)

昔の人はよく言ったものだ、はらたいらさんに三千点、と。この意味が失われて久しい。一説には「原・平」は平原を指し「三千点」とは「酸・千トン」の転化、つまり平原に硫酸を千トン撒いた故事に由来するという。しかしその故事の意味も失われて久しい。いったい平原に酸など撒くものだろうか。酸でなければ倒せない生物、たとえば巨大なアリのようなものでも現れたのだろうか。そもそもアリは酸で倒せるのだろうか。昔のことは謎が多く、だからこそロマンを掻き立てるといわれている。

さて、日記を付ける。芥川龍之介がよく写真で顎を押さえているのは、ああしていないと骸骨が外れるからだともいう。肌から白骨が飛び出してくるのだそうだ。そう言われている。

さて、日記を付ける。ええとですね、いきなり脱線したから本題に戻るのが難しく、このまま書くのをやめようかとも思うが、一昨日は解説を書き上げ、昨日はインタビュー記事を書き上げた。がんばった。疲れた。そして早くに寝てしまい、今日は午前から飯田橋で編集仕事、講談社で新刊インタビュー。終わって東武デパートの催事場をのぞき(芋と栗とあんこフェア)さらりとした梅酒のようにさらりと帰宅する。

家には誰もおらず、子供はピアノの稽古だろう。文鳥の声のみ聞こゆ。南無阿弥陀仏。まんじゅうなど食べ、インタビュー原稿のプレビュー確認、メール返信、文庫解説のゲラチェックなどしてから、かなり遅れている原稿に着手。しかしまあこの週末くらいは普通の時間に寝たいものである。

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