2023年10月4日水曜日

怪老人日乗:10月4日(水)

昨日の日記で666件目の投稿だったようだ。だからどうしたという話だが(非キリスト者には6月6日も13日の金曜日も関係なし。 日本のホラー好きがやたらめったらオーメンぶるのはいかがなものか)このわけの分からないブログがそんなに続いているのか、ということに驚きだ。

このブログを始めた頃は今よりもはるかに無名で、今も無名だがその千倍くらい無名で、せめて世間にアッピールせねばという思いで始めたのだが、もともとそういうのは苦手だから、まっすぐ歩いているつもりがどんどん脇に逸れ、そのうち脇道が本道になって、道のそばには地蔵堂ができ、村が栄え、人口が増えて今にいたるという感じで、さっそくわけが分からないが、結果的にツイッターを始めてよかったと思う。もし5年前に一念発起してツイッターを始めていなければ、今以上の地下ライターとしてこのブログにわけのわからないことを延々書き連ねていただろう。あれ、ブログの価値を再認識するという文章になるつもりが、そうはならなかった。まあいい。

とにかくブログを読んでくれているのはマジで世界でも数人~十数人なのだが、そのくらいの規模感が自分には合っている気もする。故・須永朝彦氏は「読者千人のエンターテインメント」ということをおっしゃっていたが、私は読者十人の怪老人日乗である。おっほっほのほ。

しかし昔は、ってどのくらい昔かというと徳川幕府がまだ開かれる前、西暦2000年頃のことですが、その頃はよく作家さんもブログを書いていて、そういうのを読むのが好きだった。東雅夫さん、田中啓文さん、朝松健さん、倉阪鬼一郎さんなど。倉阪さんの日記は作品そのままのものすごい面白いものだったけれど、途中で移転して字がやたらちっちゃくなってしまい、しかも背景と文字の区別がつきにくく、「読みにくい……!」と叫んで追うのをやめてしまったが、ともあれそういう時間を懐かしく思い出すので、日記は続けていきたいですね。

今日は白石晃士監督の『コワすぎ!』劇場版に行く予定。明日は久しぶりに髪を切る。9月中に収録っぽいものがあるという話で、じゃあそれに合わせて髪を切りに行こうと待機していたのだが、いつまでたっても連絡がなくて、このままじゃ地底人クルピラ(検索してください)みたいな蓬髪で生きることになってしまう、と観念して切ることにしたわけ。会員カードを確認したら前回から3か月近く経っていた。で、収録の連絡はまだこないんだけど、どうなってるんでしょうか。

某誌より某作家(分かりにくくてすみません)のデビュー25周年記念号への寄稿依頼。スケジュール的に厳しかったので残念ながらお断りする。12月に出る予定の某企画のカバーデザイン届き、素晴らしくて思わず眼鏡をたたき割った。嘘である。たたき割るような気持ちになった。公開できる日が楽しみです。そちらの解説作業も進めねば。あとは週刊誌の書評のゲラが届いたので戻したり、たまったテープ起こしを進めたり、取材の準備をやったり、書き下ろしの作業を進めたり、別の企画の案を練ったりで今週も過ぎるだろう。金曜はホラーワールドな取材。

奥さまが二輪の免許を取りに行きだしたので、そのうちわが家にバイクが来ることになりそう。数年前手放して以来、もう乗ることはないんだろうなあ、と淋しく思っていたのだが、意外な流れでまた二輪生活が戻ってきそうだ。郊外生活なのでバイクがあると多摩湖などに行けて便利だし(ふと心霊スポットに行きたくなること、ありませんか)、その気になれば池袋あたりまで出られるので、多少フットワークが軽くなりそうだ。フットワークは軽くなり、ビッグフットは重くなり、ビッグモーターは獄に繋がれる。


0 件のコメント:

コメントを投稿