2023年10月25日水曜日

怪老人日乗:10月25日(水)

うーんむ、外は豹が降っていたらしい。ジャガーというのかパンサーというのか、はたまたピューマというのか。いずれにせよ末世である。そんなわけで今日は若干忙しかったので、息抜きがてらに日記を付けてみる次第なのである。23世紀、君たちはどう生きるか!わしゃしらん。

タイムマシンに乗って時間を遡る。さきほど星海社の担当マルモ氏よりtel。「外は豹が降ってますよー」という。なんという末世だと震える。それとも働き過ぎてマルモ氏の優秀な脳が破壊されたのか。用件というのは来年出る某新刊(私の本ではない)についてのあれこれ。ついでに週末のミステリ・カーニバルのこと、一部で話題のゴシックミステリ『涜神館』のことなど話す。当然原稿の進捗も聞かれたわけだが、今までと違って原稿が少し進んでいるので「年末までにはなんとか」という話ができたのでよかったばい。

さらに時間を遡る。夕食はさつまいもご飯。馬氏。その後Zoomを使用してのホラーな取材。ホラ大系作家さんの対談でした。媒体は某『KとY』。夕方は新宿に立ち寄って紀伊國屋書店久しぶりに。すっかりリニューアルされて綺麗になっている。しかし棚の作りは信頼と実績の紀伊國屋で、一般エンタメに続いて「怪談・ホラー」の棚があるのもこれまで通り。でも男女で純文学作家を分けるのを止めたのが時代の変化だと思った。それでよいと思う。新訳版の『吸血鬼ドラキュラ』、これまた新訳版の『夢見る宝石』を買う。新宿も中央線も外国人観光客がいっぱいだあ。横断歩道橋上のサミットだあ。

さらに時間を遡ると本日は朝イチでZoom取材。こちらは某Web媒体。レギュラーでやっている新刊インタビュー企画でミステリ作家さんにお話をうかがう。一時間、内容の濃いインタビューであった。はたと立ち止まるとテープ起こししていない取材が4ツ。急いでやらにゃあ来月は十三階段だと思う。

さらに時間を遡ると、今日は午前4時半に起きたのだった。昨日は櫻井敦司さんが亡くなったショックもあって、気落ちして床で寝てしまったのである。4時半に起きてたまっていた新刊読み。あれこれ手を付ける。並行して何冊も読んでいることになるが、50ページでも手を付ければ積ん読が積ん読でなくなるので、かじるだけでも読んだ方がいいのである。それにしても11月初旬にかけて、〆切がギュッと詰まってきて、それにあわせて心の臓もギュッと縮こまってくる。

そんな気持ちを紛らわすため、取材の合間に絵を描いた。最近はくまがたくさん出没しており、熊害は深刻な社会問題だが、わたしは子どものくまが歩いている姿が好きなので、その姿を思い浮かべて絵を描いたのである。まるで熊に見えないし、ハムスターといって先ほどSNSにアップしたから、まあ私の世界の解像度なんてそんなものである。粗い、そして雑だ。それがいい。そこがいい……。




0 件のコメント:

コメントを投稿