怪老人日乗：10月12日（木）

さて、今日のブログは何と音声入力でやっているのであります。なぜかと言いますと作家の岩井圭也さんが音声入力でブログの記事をたくさん書いているということを言っておられまして、どうもそれがすごく便利だということなので、真似しちゃおうかなあという感じなんですけれども。

私は喋るのがめちゃくちゃ論理的でないので、あっち行ったりこっち行ったりおかしなことになると思いますが、でもよく考えてみると文章もあっち行ったりこっち行ったり、世界一周しているつもりで隣の駅にいるようなめちゃくちゃな書き方をしているわけで、だったら音声入力でも一緒かもしれないと思っております。

これで何文字だ。結構たくさん書いたなあ。今パソコンの上に携帯をおいてぼんやりと自分の書いたワニの絵を見ながら喋っているわけですが、それだけでこんなに文章が出来上がるんならもうノーベル賞ものというか、むしろノーベルは要らないというか、あたかも背中の上に亀がのって亀の甲羅の上にエッフェル塔が建って、その上で亀田のおせんべいを売っているようなそういう感じなのですが、こういう訳の分からないこともちゃんと変換してくれるので、なかなか頭がいいんじゃないかなあと思いますよ、このアプリはね。

私はねえ、大正18年に生まれてそれからずっとこの村で住んでるんだけども、最近は足が痛くてねえ、膝の裏に見たこともない金色の虫が埋まっていて、それが頭の中に電波を流し込んでくるので、あたかも銀河系の奥底から聞こえてくる賛美歌のようで、あーでもないこーでもないという稲川淳二のお経がね、納骨堂の右から4番目の扉から朝18時6分、ずっと聞こえてきてどうもこうもない、このままだと眼鏡の度がどんどん上がって、牛乳瓶どころかコアップガラナの瓶のようになってしまい、ここから見るあなたの顔はひっくり返って見えるので、つららが下がっているようで、ぶらりぶらりと散歩をしているつもりがコウモリのように天井を逆さまに歩き、眠り男チェザーレのようにこのままどこかへ消えていくのであります。南無阿弥陀仏。

音声入力すげえ！

（一部誤字修正をした以外は、音声入力ママです）