2023年9月26日火曜日

怪老人日乗:9月26日(火)

ややや、やややでござる。前回の日記から10日も空いてしまった。お待たせしました、皆さんの大好きな怪老人日乗のお時間がやって参りました。お相手はわたくし水野晴郎、そしてスペシャルゲストとして金田一京助先生にお越しいただいております。先生こんばんは。「ゴンバンワ、ワダジガ、ギンダイヂ、ギョウズゲデス」。

というわけでこの10日間のブランクをものともせず、というか思い出せないので適当にスルーしまして、日記を付けたいと思いますが、近況といたしましては、そうだなあ、今日は京極夏彦『鵼の碑』を丸一日かけて再読していた。ノベルス版で800ページ、単行本で1200ページという大作である、再読とはいっても文字を追うだけで6,7時間はかかる。昼前から読み始めて、今夜の10時だけれどもまだ読み終わっておりません。しかしこの小説、鵼をモチーフにしているだけあって複数の要素がキメラのようにもつれ合い、初読時にはなかなか全体像がよく分からなかった。

再読だとそのあたりクリアになっているので、落ち着いて鑑賞する余裕があるというか。冒頭と結末でセリフが照応していたりするのだが、そのあたりも再読になって初めて気づいたところである。なぜ再読しているかといえば、某誌に書評を依頼されたからで、まあありがたいことであるよ。

今日は某月刊誌作業のため飯田橋。帰りにジュンク堂によって新刊を購入する。ついでにブックオフにも立ち寄り、ホラー文庫を仕入れたが、あすかあきおのホラーなんてあったんだなあ。いや、出ていたのは知っていたけど、現物は初めて見た気がする。案の定、宇宙人とかが出てくる話のようだ。安かったので買う。

昨日(月曜日)と金曜日はそれぞれ別件でホラーなZoom取材。かたや大阪、かたや札幌在住の作家さんであるが、家にいながらにしてお話ができるので、オンライン取材は便利なものである。コロナ禍以前はこれがなかったんだからね。それ以外はこれといって話題もなし。日曜には出勤したついでに、鶯谷の古書ドリスに行ったのだっけか。あとは書き下ろしの作業をアリの歩みで進めたり、もうひとつの企画について案を戻したりする。

さて京極夏彦さんといえば、お仕事等でお会いする機会は時々あるものの、一緒に写真を撮っていただいたことはほぼなく、唯一この時くらいじゃないだろうか。今年の春にある席でご一緒し、撮っていただいた一枚。嬉しかったです。




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