2023年4月1日土曜日

怪老人日乗:4月1日(土)

怪老人日乗・妖魔咆哮編(80年代伝奇バイオレンス風)。というわけで日記を付ける。半月更新が止まっていたと思ったら、24時間以内に2度の更新、というアンバランスあたりに私の精神がよく表れているようだ。いつになったらきちんとした大人になれるのか。まあ人間らしくあることは無理でも、せめて仕事はきちんとこなそうと思いました。はい。

そんなわけで深夜にむっくり起床、新年度がスタートした。インタビュー原稿書き。書きあぐんでいて寝てしまったが、一どきに完成させようとせず、7回8回と改稿すればいいや、と思い直してやる気が出る。いつもこの大事なことを忘れる。十数年ライターをやっても、同じ山はひとつとして存在しないので、原稿仕事は着手するたび新鮮だし大変だ。

ええと、3月後半について何か書くべきことがあったような気がした。あ、思い出した。昨日そこそこ長めの原稿を書いて大変だった、という話をさらりと書いたけれど、思い返してみるとかなりしんどかったのであった。しんどいことをなぜ忘れるのか、といえば私が白髪小僧のようにボンヤリしているからで、今となっては「ああ、そんなこともあったなあ」という感じなのだが、いやいや、結構大変だったぞ。

原稿いざ着手してみたら意外に時間がかかって、咆哮しながら机に向かった、というのは昨日も書いたとおりだが、しかし進行的に結構ギリギリで、間に合わせるために朝から晩まで書き、終わらない分は明け方まで書き、完成したのが午後だったか。仮眠はしたが寝過ぎないように冷たいリビングの床で寝たので、身体がギシギシして痛い。

そのまま翌日締め切りの原稿に取りかかり、そちらは書評の類なので本を数冊読み返したり付箋を立てたりして、また朝までかかけてやり、無事終わったのがお昼頃。ちなみに集中するときはお風呂に入らない。体温があがって寝てしまうのだ。仕事部屋に電気カーペットを敷いて、少しだけ寝る。

で昼過ぎには原稿無事に終わったけれど、座り続けたことと時間に追われたことで心身のダメージがすごくて、翌日使い物にならず。その次の日になっても細胞の奥底まで冷気がしみ込む感じになってきて、ころっと風邪を引きそうである。うそかまことか、身体をあたためれば病気にならないという俗説があるが、少なくとも逆は真だろうと思う。冷やすとめっちゃ具合が悪くなるわー。こりゃアカン、阿寒湖、マリモで一杯、というわけで銭湯へ。

幸い近所にはいい感じの銭湯が一軒残っていて、そこにへろへろと出かける。一時間くらい熱い湯につかっていたら復活したけど、あのままいたら魂が阿寒湖につれて行かれて、ウェンディゴの餌食になっていたことだろう。徹夜やそれに近いことはなるべくしたくありませんね。と言いつつ、これを書いているのが午前3時なのだが……。

ところで私が鈴木優作氏とともにスタジオゲスト出演した『ダークサイドミステリー』夢野久作回がまた再放送されたようだ。ご覧いただけましたでしょうか、って深夜1時20分のBSであるから、お化けくらいしか見ていないかもしれないけど、お化けも喜ぶこのクオリティ。お化けも絶賛、生きててよかった。NHKの青井アナウンサーと共演したということで、私の株も親戚の間でずいぶん上がったものだった。




(追記)午前中、仕事の合間をぬって届いていた本棚の組み立て&設置。これまで段ボール箱に入れっぱなしであった講談社文庫、新潮文庫を収めた。いや、さすがにこれ全部は入らないでしょう、と思っていたけど案外イケアのbillyは収納量があり、きっちり入りました。

多いのはスティーヴン・キング。あと筒井康隆と意外にも三島由紀夫。太宰治が1冊もなかったのは、引っ越しに際して処分したのだろう。ちくまの全集持ってるからね。ボリス・ヴィアンとかカミュの『異邦人』とか、いかにも大学生が読むっぽい本はこの機に処分。しかしヘッセはなぜか手放せなかった。




新潮文庫のスティーヴン・キングは前後2列で、この裏にもある。あとヴェルレーヌの詩集がなぜかある。わたしはパリジャン、ホッホッホ。


0 件のコメント:

コメントを投稿