2023年2月9日木曜日

怪老人日乗:2月9日(木)

怪老人日乗です。と、反射的に書いてしまったが、この先どう文章を続けようというのだろう。私は比較的構成をきっちり立ててから原稿を書く方で、よく前からずらずらと書いていって枚数が来たところで終わるという人がいるけれども、ああいうやり方、文章力に相当自信がないとできないんじゃないだろうか。

矛盾するようだが、この日記だけはずらずらと適当に話を繋げておりまして、半ばシュルレアリスムの自動筆記のようなところがあるのですが、それを読まされる皆さんも災難、いつ終わるか分からない担任の先生の思い出話に付き合っているようなもので、せめて笑えることを書こうと思います。

さて昨日は朝の1時半に起床してぶっ続けで原稿書き。7日は深夜0時まで原稿をやって、起きたのがその1時間半後というわけで、睡眠時間は『ロボコップ』より短い。そもそも1時半を朝と呼んでいいのか?焼きとん「あさちゃん」という店があるが、1時半は朝ちゃんと呼べるのか? 私には分からない。頭脳警察がいうように俺にはわからねえ、生きるということが。

朝8時半に原稿ひとつ終わって送信。へろへろ。しかし4つ週末に終わらせるはずだった原稿、結局平日になってから1日1ツのペースで送っている。あと急ぎは1ツ。2月後半にインタビューの依頼が一本あったが、過労気味ぎみななので辞退させてもらう。前に「もっと仕事をどんどん断った方がいいですよ」と『怪と幽』の編集さんにアドバイスされたのだが、今回お断りしたのが偶然にも『怪と幽』のお仕事であった。悪く思わないでください……。年明けからこっち寝る間もなかったので(寝てるけどさ)2月後半で体勢を整えたいと思う。確定申告もあるしなあ。来週には三鷹の合田佐和子展にいくつもり。

昨日はちょっと外仕事に出なければならず、机を一旦離れる。移動中に読んでいたのは斎藤潤一郎『死都調布 南米紀行』。仕事で『武蔵野』を読み返す機会があり、やっぱり面白いなあと興奮、『死都調布』も全部読み返している。このシリーズ3冊すべてテイストが異なり、どんどん完成度が高くなっている気がするのだが、まあそれは個人の好みでしょう。2巻目の『南米紀行』もわけが分からないけど面白い。うちの子が大学生くらいになって、私の書棚から『死都調布』を見つけて読んでくれることを祈る。きっと面白いぞ。

夜まで原稿、の続きを少しやるが睡魔に襲われてバタリと倒れる。気づいたら朝だった。まあ死んでもいけないので諒とせられたい。いや、原稿をお待たせしている某社は「全然諒とせられないよ」というお気持ちであろうから、今日も朝から部屋にこもって原稿。

そんなわけで仕事告知のツイートもできず。まあこのブログの読者は90年代からタイムスリップしてきた初期インターネット文化人ばかりで、ツイッターもほぼ見ていないことと思うので(偏見)、ここでも告知をしておこう。

『ダ・ヴィンチ』3月号が発売され、平山夢明さんと私の対談記事がのっている。テーマは児童書版『てのひら怪談』シリーズについて。編集作業の裏話なんかもいろいろしゃべっています。現物の写真を撮影する時間がないので(携帯電話は例によって電源オフ。もう半月くらい携帯を見ていない。なくしたのかも)確認用に送ってもらったPDFの一部をトリミングしておこう。お写真は日本の古いパンクに詳しい有村蓮名人。







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