怪老人日乗：2月5日（日）

結構前の日記が読まれているんだけど、みんなどういうルートでこのブログに辿り着くんだろうか。近年のグーグル検索は「いかがでしたか？へへへ」みたいな、揉み手する奇人の商売ブログしかヒットせず、キーワードで検索してもこのブログはほとんどヒットしないはずなのだが。ひょんなことからこのブログに辿り着いたあなたは、アンコールワットを発見した探検家のように幸運である。

さて今日はお客を招いて水餃子パーティらしいが、私は仕事山積で参加せず。そもそも0時に起床している時点でヒューマンロスト、という感じではある。0時にむっくりと死体のように目を覚まし、そのまま朝まで原稿書き。朝ご飯たべてちょっと仮眠。怪談聞きながら寝るのがこのところ数少ない楽しみで、今日は中山市朗と竹内義和のトークを聞きながら寝た。

のそのそ起き出して身繕い。家がすっかり片付いている。昼前に家を出て、都心にて某月刊誌の入稿作業。日曜の池袋はキラキラした人が多かった。天気もよろしく春の足音、ぺたりぺたりと地の果てより聞こゆ。金曜にやるべきだった入稿作業、2時間かけて済ませる。ビルのお手洗いがすべて故障していて、「こんなことってあるのだなあ」と余裕綽々をよそおったが、心の中はあまり余裕綽々ではない。トイレに行きたくなる前に退散。

受験でもあったのか飯田橋界隈は人がたくさん。ゾロゾロとちゃんとした身なりの人が歩いてくる。飯田橋は医大などがあり、もともとちゃんとした身なりの人が多い町だが、今日はことの他ブルータルデビルプロジェクトな感じの人が少なかった。そんな春めいた駅前を通過して、コーヒー屋に入ってこの日記つけているわけ。

明日までの締め切りは4ツ。できるわけがないだろう。しかし2ツくらいはやっておかねばまずいだろう。ぐるぐると1時間ずつ、並行して進めていくうちにどれかは臨界点に達して完成するだろう。正月からこっち土日も休めず、そもそもいつ暇になるかも分からない人生であるので（多分年末までならない）これは無理やりにでも遊ぶ日や映画日、書き下ろしにあてる日などを作らなければなるまい。

しかしここ一週間ほど、携帯電話にまったく触れておらず、電源も入れていないが、それでずいぶん心持ちが穏やかになった。LINEもツイッターも必要あればパソコンから見られるし、誰かから電話がかかってくるかも、と気にするだけで私のような脳の容量が少ない人間はリソースを割かれるので、なるべく集中を削ぐものは遠ざけておくのが吉のようだ。パソコンのモニターも白黒にしていて、今朝久しぶりにカラーに戻してみたら、すごく変な気持ちだった。

さて明日の朝までにどれだけ書けるやら。南無軍荼利明王。