怪老人日乗：12月21日（水）

ええと、某月刊誌校了の日である。午前は家で本読みなど。明日の取材の支度を進める。お昼頃から電車に乗って、飯田橋の編集部にて校了作業。無事に終わって16時。昔だったらここでウワーイと町に繰り出すところだが、残念ながらいろいろ詰まっていてそうもいかんぬ。

池袋まで移動して、コーヒー屋で仕事などしていたのではなかったか。合間にクリスマスの買い物。そろそろ「困ったらハンドクリームを買う」という習慣から抜け出したいが、大人の女性に何を買っていいのかいまだによく分からない。大人の女性とほとんど喋ったことがない。何を欲しているのだ？ゾイドか？拳銃か？分からんなりに何かを買う。

古本屋に立ち寄ったら異形コレクションがずらりと並んでいて、誰かがまとめて売ったのだなと思う。内緒だけど持っていない巻がありまして、ちょうどその巻が出ていたので購入。ついでにジュンク堂に立ち寄ってあれこれ未読の本を購入した。年末総括用。こういうのを泥縄というのだが、しかし読んでおかないと原稿を書くとき不安なのだ。とっぷりと日が暮れて、フクロウの妖怪が出そうになったので家に帰る。21時。ホーホーホー。

帰宅したら原稿書いた『週刊現代』届いている。普段はあまり読むことのない雑誌だが、たまに読むと面白い。ゴルフの漫画、政治と経済、老後の性生活。果たしてここに猿と人間が血みどろの戦いをくり広げる小説（『猿と人間』）の書評を書いてよかったんだろうか。まあ、それもよろしかろう。と久しぶりの澁澤調。

「不健康を友にして生きる」特集はなかなかに衝撃的だった。「無理に痩せない、もっと太ろう」「血糖値は上がって当たり前、悩まない」。ヤケクソな感じが実にいいではないか。しかし死にそうだな……。