うちの実家にはある時期まで、カセットテープ何十巻からなる英会話教材があった。父親が若い頃、美人に街中で声をかけられ、購入してしまったという曰く付きの代物で、1巻には「ザッツ・トゥー・バーッド」という会話が入っていたのを覚えている。1巻しか聞いたことがないのだ、家族全員。
だからなんだという話だが、ザッツ・トゥー・バーッドと言いたくなるような忙しい一週間。原因は一気に取材が2つ飛び込んできたことだろう。ひとつは取材する方で、もうひとつが喋る方。どちらも必然のある仕事なので、まあやるわけですけれども、その準備やなんかで落ち着かない。
ともあれやれることをやる。午前から本読み、原稿書き。企画をそういえば今日まで出してちょうだいよ、と言われていた気がして、それが頭のどこかで明滅しているが、無理そうな気もするな。
昼から少し外出。久しぶりに新宿まで出て感激。森永理科さんにお誘いいただき、PSYCHOSISの第三回公演『G線上のアリア』於新宿スターフィールド。脚本は高取英。フランス革命と現代日本、そして大正期の島村抱月と松井須磨子のロマンスが絡むという奇想の物語だが、演出がとにかく格好いい。日本的アンダーグラウンドの暗黒感を残しつつも、パンクの荒っぽさ、きらびやかさ、ユーモア感もあって、そのバランスが素晴らしいのだ。
ショッキングピンクに塗りたくられたギロチンからカラフルなフライヤーまで、演出の森永理科さんの美意識が徹底されていて、大変刺激を受けました。終演後、森永理科さん、ロベスピエールを演じられた國崎馨さんにご挨拶。池袋のコーヒー屋で少し仕事して、夕暮れ時には帰宅。お夕飯、鍋焼きうどん。
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