朝3時にむっくりと起きた。『悪魔の墓場』でモルグに安置されていた死者のように。そこから粛々と原稿書きを進め、なんとか朝ご飯を挟んで1本送り。これは8日に送るべきだった原稿で、まあ合掌するしか道はない。続いてもう1本。これも8日〆切のもの。
さて最近おじさん構文というのが話題だそうで、ハタと思い出したことがある。普段あまり付き合いのない某出版社から「村上春樹の文体でおじさん構文LINEを書いてほしい」(逆だったかも)というウェブ記事の依頼があったのだ。村上春樹にもおじさん構文にも詳しくなく、またその技術もないのでお断りしたが、あの仕事誰か引き受けたのかなあ。どうせなら村上春樹本人に依頼すればいいと思うのだが、なぜオレに?
まあこれが稲川淳二の口調で家電の取扱説明書を書くとかだったら、考えていたかもしれない。このボタン、押すのかなー、押すのかなー、やだなー、やだなー。
さて今日は『紙魚の手帖』vol.06の発売日である。今日発売という説もあり、12日発売という説もあるが、どっちなんでしょう。その中で2015年以降(つまりポスト澤村伊智)にデビューした新しいホラー作家10人を紹介するガイドを書いている。取り上げるべき作家作品はまだまだ多いのだが、ま、それは来年出るかもしれないホラーガイドブックに取っておきましょう。出るかもしれない、というのは原稿をほとんど書いていないからで、このままでは白いページの本が出る。秘技、あぶり出しだ。心眼で読めば文字が浮かぶ。喝!
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