とはいえ先述のとおりまだまだやることはあって、休んでいる場合ではないのであった。来月頭までに文庫解説C、C文庫のアンソロジー目次作成、K文庫の新アンソロジーの資料集め、というでっかい仕事があるのと並行して、インタビュー原稿のまとめが急ぎで4本、コラム的原稿と某シリーズ紹介記事、書評などの〆切も月末から7月初旬にかけてやってくる。好書好日取材のアポ取りもしなくちゃだし、どうにも忙しない。何から手をつけていいか分からないので、ついぼんやりネット古書など買ってしまうのだった。先月、古本を買いすぎて(橘外男を買いまくったせいもあるけど)今月はいきなり金欠なり。
日中、来年出る本のアイデアを練って担当さんにメール。まだ素案だけど、手元で抱えているよりはいいや。そうこうしてたら午後。取材の支度にかかる。ビッグな方なので忘れ物などないよう入念に。夕方、まだ暑い中を歩いて駅まで。電車の中では源氏鶏太『招かれざる仲間たち』読む。地下鉄使って待ち合わせの某駅改札。
初顔合わせの編集さんと合流し(河出書房新社のIさんが繋いでくれたご縁)インタビューイのお仕事場まで。1時間ほど楽しいお話うかがう。第一線で描き続けている方というのは、努力才能はもちろんですが、面白いものへの好奇心とそれを咀嚼する力が並外れているのだな、とあらためて実感するインタビューでした。
終わって外に出ると夜。編集さんたちと別れ、夜9時頃に帰宅。大役務め終えてホッとしたので録画していた「笑点」。やるべきこと山積だが、うーんむ、どうにもやる気が起きないのよ。それは天気のせいさ、と歌ったのはサニーデイサービスであるが、今日のところはそういうことにしておいてもらおう。
橘外男『蒲団』の書影がネットで公開されていた。中公文庫のイメージ、橘外男のイメージを一新するカバーデザインは山下昇平氏の作品を大胆にあしらったもの。土俗的のようでモダン、和のようで洋という山下氏の作品は、なるほど橘外男の世界にぴったり。編集部のNさんのセンスが光る一冊。これは本を手にするのが楽しみですね。帯にあるとおり文庫解説を執筆しております。外男の本が文庫で出るのは久しぶりなので、略歴をおさらいしつつ、各編にコメントを加えております。ときに怖ろしく、ときに物悲しい怪談7編。
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