2017年11月25日土曜日

怪老人日乗:11月24日(金)


角川三賞。
快晴。朝食とって大急ぎで原稿。明け方に1本仕上げたので、もう1本を午後までかけて仕上げ、無事メール送信して身繕い。ふと目をやると、息子と妻壁際に並んで『ウルトラマン80』をうっとり見ている。息子は頭に白いバイク用のメットをかぶり、まるでシャマラン監督『サイン』の世界。ちょつとこわい。飯田橋に立ち寄って定期の仕事片づけた後、地下鉄で有楽町に移動、角川三賞贈賞式&パーティに出席。於帝国ホテル東京。わお。都会や。


今回の日本ホラー小説大賞は大賞こそ出なかったものの優秀賞が2名、読者賞が1名。貴志祐介さんの選評によればハイレベルな混戦だったらしい。優秀賞は木犀あこさん『奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖い』、同じく山吹静吽さん『迷い家』、読者賞が野城亮さん『ハラサキ』。いずれも都市伝説、民俗学的なネタを扱っているようで面白そう。戦時中を舞台にしているという『迷い家』は、これが大賞でもおかしくなかった、と貴志祐介さんが強くプッシュしておられた。プルーフを送ってもらっているので、読まなければ。


祝賀パーティでは黒史郎さん、飴村行さん、門賀美央子さん、澤村伊智さんというエンタメ文壇魔界村みたいなメンバーで固まって談笑。華やかな祝賀会にあって、このメンバーはどこか同じ血が流れた親戚同士、という感じがして和むのである。飴村さんとは『粘膜』な話をいろいろと。黒さんと門賀さんには、わたしが稲川淳二風になった写真を見てもらう。呆れておられた。澤村さんとはファミコンソフト『トランスフォーマー』の話をしつつ、短編「わたしのミステリーパレス」(『謎の館へようこそ 白』)の感想を。


お伝えしたいことがあったので、鈴木光司さんとも二年ぶりくらいでご挨拶。やはりハリウッド版新『リング』はかなり原作に忠実だという。犬も歩けば棒にあたる方式で、編集さんたちから仕事いくつか受注。ありがたいこと。帰り際、井上雅彦さんにばったり、12月半ばにある『夜会』の朗読ライブのフライヤーいただく。先日の『涙の招待席』書評、読んでくださっているそう。その他、遠目にお仕事ご一緒したことのある方、お世話になっている方の姿が見えたものの、遠慮してご挨拶できず。失礼無愛想乞御容赦。20時過ぎ終了。クロークで荷物受けとって帰る。


夜の日比谷あたり、寒い季節に一人で歩くのは気分よろしく、コーヒー一杯飲んで帰る。電車の中、いつも他の乗客がどんな本を読んでいるか観察しているのだが、今日はすごかった!ディーン・クーンツ『ライトニング』を原書で読んでいるサラリーマン風の男性。一体何者なんだろう?帰宅して22時。





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