2016年9月2日金曜日
仕事の紹介だよッ!
というわけで、久々にブログを更新するのだ。
7月がちょっと忙しかった反動か、8月後半はヒマでヒマで、いつになく読書がはかどり『指輪物語』と「ゴーメンガースト」3部作が5回ずつ読めてしまったぞ。と、さりげなく自分を大きく見せるウソを織り交ぜつつ、お仕事の紹介をするのだ。
まずは。
現在書店に並んでいる『ダ・ヴィンチ』9月号から。
神木隆之介がさわやかに微笑するこの号、8月発売ということもあって、いつもよりかなりホラー成分が濃いめである。
まずはデビュー作『ぼぎわんが、来る』で全国のホラーファンをなぎ倒した新鋭・澤村伊智氏に待望の第2作『ずうのめ人形』(KADOKAWA)についてインタビューした。
この作品についての評価は、以前ダ・ヴィンチニュースにレビュー(http://ddnavi.com/news/312455/a/)を書いたので参照していただきたいが、野心的なアイデアに挑んで見事成功を収めた、国産ホラーのターニングポイントとなるような力作と思う。
また。
同号では、三津田信三の新作『怪談のテープ起こし』(集英社)について著者にインタビュー。この仕事について長いけど、そういや三津田さんご本人に取材するのはこれが初めてかも。実話系&フェイクドキュメンタリーなホラー短編集なので、ネタバレを避けつつ、作品の読みどころについてうかがってます。
綾辻行人氏とアイドルで書評家の西田藍氏の対談も取材。
これは綾辻さんの新作『深泥丘奇談・続々』(KADOKAWA)についてお2人が語り合うというもの。SFファンのイメージが強い西田さんですが、ホラーもお好きということで、とっても興味深い対談になりました。
なお。
この『怪談のテープ起こし』と『深泥丘奇談・続々』の記事は小特集「ホラー・怪談特集」内のページでして、同企画の扉にあたる「書店員が選ぶこの夏注目の新刊」(選書はときわ書房の宇田川拓也氏)の作品解説も担当しています。
ホラー系以外のお仕事としては、津原泰水氏の傑作料理小説『エスカルゴ兄弟』(KADOKAWA)について、松岡圭祐氏のミステリー『万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの〈叫び〉』(講談社文庫)についてもそれぞれ著者にインタビューしました。
ちなみに松岡さんの新刊については、こちらの記事がご縁となって講談社の雑誌『イン・ポケット』にもエッセイを書かせてもらってます。
『ダ・ヴィンチ』以外のお仕事としては。
現在発売中の『野性時代』9月号(KADOKAWA)でも綾辻行人さんにインタビュー。
『深泥丘奇談・続々』については『幽』25号でもインタビューさせてもらっていますが、『幽』のインタビューはどちらかといえば怪談ファン向け、『野性時代』の方はミステリファンや「深泥丘奇談」シリーズ初心者向け、という感じで書き分けています。シリーズの副読本としてお役立てください。祖父江慎氏によるブックデザイン制作過程も、打ち合わせに潜入取材して見ひらきでレポートしております。
そいから。
以前、「怪談オリンピックを取材したい!」とこのブログで吼えた甲斐がありまして、8月13日(=怪談の日)に開催された「第1回怪談ワールド・グランプリ」のイベントレポートをダ・ヴィンチニュース(http://ddnavi.com/news/317291/a/)に書くことができました。
ダ・ヴィンチニュースではこの夏、ホラー関連の記事をいろいろアップしていて、私もオファーを受けて何本か記事を書きました。
去年にダ・ヴィンチニュース上でやった「夏のホラー部」はホラー界の注目作家に連続インタビューするという私の自主企画でしたけど、今年の「ホラー特集」は編集部主導の企画ですね。
ま、どちらにせよ「ホラーな記事ならこいつに書かせよう」という感じでお仕事をさせてもらっているのは、ありがたいことです。
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