2015年11月18日水曜日
『ダ・ヴィンチ』『消滅』『ぼぎわんが、来る』
というわけで、また間が空いた。
この間なにをしていたか、といえば、非行に走っていたのである。リーゼントを地面に引きずるくらい長く垂らして、煙草を穴という穴から吸っていたのである。おれを舐めちゃいけないぜ。いや、舐めてもいいけども。ファンシーほっぺ、ウ・フ・フ。
さて。
本とコミックの超情報誌『ダ・ヴィンチ』12月号(KADOKAWA)が発売中です!
今月もお声がけいただいて、いろいろとお仕事できた。
この金融恐慌の時代にありがたいことである。
まずは。
『消滅』(中央公論新社)を刊行した恩田陸さんにインタビューしました。
台風接近によって閉鎖された空港でくり広げられる密室劇にして推理劇。
入国審査で足止めされ、別室に連行された帰国者たち。この中にテロリストがいる?
個性的なメンバーが織りなす会話が、いかにも恩田さんの小説という感じで、無類に楽しい。
夜の国際空港に特有の、がらんとした広がり、ちょっともの淋しいような空気感が再現されているのも見所だと思う。ブライアン・イーノ『ミュージック・フォー・エアポーツ』を聴きながらどうぞ。
そいから。
第22回日本ホラー小説大賞を受賞した『ぼぎわんが、来る』(KADOKAWA)の著者、澤村伊智さんにインタビュー。
「ねえ、あれもう読んだ?」とエンタメ読者の間で話題になっている『ぼぎわん』。
こういう盛り上がりをしているホラー小説は、それこそ鈴木光司の『リング』や飴村行の『粘膜人間』以来かもしれない。そして、その話題性を裏切らないくらいに『ぼぎわん』は面白い。
とにかく実話テイストただよう冒頭シーンから、クライマックスまでまったく中だるみすることなく、グイグイとハイテンションで物語が展開。全篇怖いです。
「人情」とか「ハートウォーミング」といった方向にまったく行かないのも素晴らしいではないか。
著者の澤村さんはホラーと特撮を愛するナイスガイでした。 インタビュー記事中には「岡本綺堂」なんていう固有名詞まで。今後の活躍が楽しみな逸材だ。
今年のホラ大受賞作はどれも面白いよ。
で。
目下『幽』24号の作業中!!
次の『幽』は怪談好きはもちろん、ホラー映画ファンにもおすすめの特集です。お楽しみに。ほえー。
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