どーも、どーも。お久しぶりです。
今日のこのブログ、皆さんに、これは盲点だったなァ、と感じることをいくつか、お伝えしようと思うんですよね。人間、生きていると、ああ、これは盲点だった、と気づいて感心することが時々ありますよね。そんなことをね、今日は、お伝えしようかなァ、なんて思ってるわけなんですよね。
まずはね。
稲川淳二さんのアルバムを聴いていたんですよ。『MYSTERY NIGHT TOUR Selection13 稲川淳二の怪談 赤い半纏<完全版>』というアルバムで、私は稲川さんのアルバムはほとんど聴いているんですけど、これはまだ聴いたことがなかった。でね、どーれ、じゃあ聴いてみようかなァ、なんて思いましてね、今日このCDをかけてたんです。
1曲目が「怪談爺ぃの唄」。
これがね、怪談じゃないんです。歌なんですよ。稲川さんの世界というのか、テーマというのか、怖いような懐かしいような、そーんな感覚をね、樋口舞さんという女性シンガーが歌っているんです。で、いい曲だなあ、と思ってブックレットを見ましたらね、なんとこの曲……PANTAさんが作曲してたんですね。稲川さんとPANTA。……盲点だったなァ。頭脳警察ファンの皆さん、ご存じでしたでしょうか。
それでね。
CDを聴き終えたんで、本を読みはじめたんです。脳神経科学の本ですよ。『死と神秘と夢のボーダーランド』、ケヴィン・ネルソンというアメリカの神経学の教授さんが書かれた本なんです。これが面白いんですよ、人間は、臨死体験とか神秘体験とか、そういったさまざまな体験をするけれども、神経科学の領域から考えると、いったいそれはどんな現象なんだろうか、ということをね、まじめに研究した本なんです。
読んでいると、ジョン・アディントン・シモンズという美術史家のことが出てきた。彼は若いころ、よく催眠状態というのか、霊的体験というのか、そういった感覚が錯乱するような体験をよく味わったっていうんですよね。この人のことは、あのウィリアム・ジェイムズも『宗教的経験の諸相』に書き記してる、っていう。
なるほどなァ、と思いましてね、そのまま読んでいきますと、このシモンズさんが、同性愛者だったという記述が出てきまして、私、アーッと思ったんですよ。
ああ、そうか、そういうことか。やっと私、気づいたんです。このシモンズさん、江戸川乱歩が『J・A・シモンズのひそかなる情熱』で紹介している、あのシモンズさんなんですよね。慌てて乱歩のエッセイを読み返してみると、なるほど、シモンズは夢中遊行の癖があった、と確かに書いてある。シモンズさん、神秘体験のほうでも有名な方だったんだ、と感心したわけです。盲点だったなァ。え、そんなの有名な話? いやあ、盲点だったなァ。
でね。
カレンダーを見ると今日は8月の6日なんです。
明日、7日には人間椅子の新しいアルバム『萬燈籠』が発売されるんですよ。 まあ、人間椅子は、昔から好きですからね、楽しみだなァ、と思っていたわけです。インターネット上にはもう収録曲が掲載されているので、それを見ていた。するとね、アルバムの11曲目に「時間からの影」という曲が収録されているじゃないですか。「時間からの影」、ラヴクラフトですよね。
人間椅子はこれまでにも「ダンウィッチの怪」(アルバム『頽廃芸術展』収録) だとか、「狂気山脈」(アルバム『黄金の夜明け』収録)だとか、ラヴクラフトの宇宙的恐怖の世界をテーマにしていますからね、まあ、盲点というほどではないんですが……「時間からの影」というのがシブイというのか、盲点だったなァ、という感じでしたよね。
クトゥルー神話ファンの皆さん、ご存じだったでしょうか。
さて。
そんなわけで3つの盲点だったなァ、をご紹介してきたわけなんですけどね、そもそも今日はなんで、こんな喋り方をしているのか、と感じた方もいるんじゃないかと思うんですよ。それは、今日発売になった『ダ・ヴィンチ』9月号に関係があるんです。 どーうやらそのあたりに、秘密があるらしいんですよね。このお話は、また、明日しようと思っています。
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