東西の怪談作家が一堂に会した怪談イベント『東西花形怪談競』に行ってきました。
ざざざと感想などを書いてみたいと思います。(世界で三番目くらいにはやい)イベントレポートをお楽しみください。
8月31日金曜日、八月最後の日とは思えない炎暑。
早めに行こうと思っていたんですが、あれこれ野暮用があり、会場の深川江戸資料館に着いたら開場時刻17時半のちょっと前。
会場は名前こそ「小劇場」ですが、結構でかいホールでした。ホール内ではケチャとも民謡ともJAシーザーともつかない異様なSEが延々と流れていて、いい按配に期待が高まります。
で、18時。
いよいよイベントスタートです。
暗いステージの左右に、ポッカリと明かりが灯って、黒い着物に身をつつんだ紗那さん&紙舞さんの姿が浮かびあがる。オープニングを飾る演目は、怪談社のお二人による「京都のバケモノ」。
わたしはこの演目、どういう来歴のものなのかしらないんですが(創作なのか、典拠になる話があるのか)、京都の七条河原にあったという死体捨場が舞台の、不気味な時代怪談でありました。
お二人はさすがに息もぴったり。緊張感満点。かっちり作りこまれた演劇的怪談語りというのは、これまでありそうでなかったもの。ウムウと唸りました。
中には関西から応援に駆けつけてきたお客さんもいるようで、人気の高さがうかがえます。それにしても、謎だったのは紗那氏がたずさえていた日本刀。刀を持ってステージにあがる怪談師、というのもたしかにこれまでいなかった。
つづく第一部は怪談落語が二席。
柳家小蝠氏による「皿屋敷」、桂夏丸氏による「もう半分」。前者は賑々しく、後者はじっくりと陰鬱に。長身痩躯の夏丸氏、どこかノスフェラトゥめいた印象があり、怪談落語を語るのにはぴったりです。
無事に第一部が終了して、15分の休憩。ロビーの物販コーナーでは出演作家のサイン本、グッズが販売されていました。写真で見るとこんな感じ。下の物体Xは募金箱です。
東雅夫氏が売り子をしていたので先日の「カルト怪談実話ヴィンテージ・コレクション」の件でご挨拶。笑って赦していただきました。
いよいよ第二部に突入でございます。
というところで、以下次号(→こちら)。思いのほか長くなってしまつた。
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