必殺仕事人にまったく詳しくないのだが、もしかしたら「必殺仕・事人」という主人公が出てくるのではないか。「事人」というのは聞き慣れない熟語だが、そもそも聞き慣れない熟語なんていくつもあり「スケバン刑事」だって考えてみるとよく分からないのだから「必殺仕・事人」であってもおかしくはない。問題は「事人」の意味するところだが、まあ「人事」みたいな意味ではないのだろうか。となると「必殺仕」が問題だが、沖仲仕という船の荷物を積み下ろしする仕事があるから、そういう関連ではないのだろうか。となると沖仲仕のまあ仲介人というか斡旋業者というか、そういう話のような気がしてきた。面白いですよ、必殺仕・事人。
ということを考えながら生きていたら日が暮れるので、午前中に急ぎのゲラをふたつ返し、あちこちにメールを返信した後、ちょっとバイクで出かけてきた。久しぶりに「今日までに」という〆切がない日であって、こんなことも珍しいから西荻窪駅の古本ツアー。
中央線の西荻は10年ほど前まで住んでいて、当時はまだ子どももなく、ぶらぶらと中央線の文化を満喫していた呑気な時代であった。西荻窪は飲食店が多いが、古本屋もまた充実していて、ミステリ系で有名な盛林堂をはじめ、総合的に点数が高い音羽館、絵本なども多いにわとり文庫などいくつもいい古本屋がある。
住んでいる頃はそういうお店に通っては、まあ要らんような要るような本を買っていて、あれはあれで幸せだったのだが、今回はそういうのとは違うのです。割と目的を持って本を買いにきたのです。というわけで古めのホラーを探しに行く。あまり長居もできず、上記3店に行ったのみであって、本当はもっと歩き回ればいろいろお店もあったのだけど、まあ2冊買えたからいいとしましょう。喜田屋で豆大福買って、お土産とする。ここの豆がゴロゴロはいった大福も久しぶりである。
まあ西荻も結構変わっていて、うまい定食屋さんがなくなっていたり、いろいろ変化があるわけですが引っ越して10年も経っているのでそこまで胸の痛みを感じるわけでもなく、もともと頭が茫としている人間ですので、「ほへええ」と思いながら帰ってきました。帰りにスーパー備え付けの電動ミルでコーヒー豆を挽いたら、大量にこぼしてそこらへんを汚してしまったことの方がショックです。大人なのに……すまねえ……と思いながらできるだけ片づけて帰ってきましたが。
そうそう、今日盛林堂で香山滋『怪異馬霊教』が売ってて、まあ当時のオリジナルなものだから当然高くて買えないのですが、その近くにまったく別の作家が書いた『怪異妖霊教』という本もあって、ややこしいし紛らわしいし、あれは一体なんだろう。香山滋をパクったような本なのだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿