2024年10月31日木曜日

怪老人日乗:10月31日(木)

ええとですね、今年ももう2か月ですよ。どーなってんのよ。いやーまずいまずい。この2か月に突然テキパキ働けるようになるわけでもないし、そもそも今だって諸々の作業が累積し、ルイセンコになって、頭が混乱しているから日記を付けているわけで。

BGMは沢田研二のアルバム『ア・ワンダフル・タイム』(1982年)。TXOTICSの関わっている時期の沢田研二は素晴らしいですね。曲調も歌詞も物憂くて、淋しくて最高。都市文明の中で浮かび上がる、一種言いようのない切ない詩情。このアルバムでは特に9曲目の「パフューム」という曲が好きです。作詞家の三浦徳子は元『ユリイカ』編集長の三浦雅士の妹だったのか(知らなかった)。

というわけで沢田研二を聴きながら、物憂い秋の空気に浸っている場合ではないのであった。今日は原稿をひとつ送って、インタビュー記事のゲラを戻したけれども、それ以外にも〆切が2つあり、今朝送った原稿のプレビューチェックがあり、来月のインタビューのアポ取りもある。もちろん書き下ろしだってやらねばならず、迷路の中に迷い込んだタコ焼き屋のような気持ちになっている。どういうことかは分からない。

昨日はそんな中、お呼ばれして映画に行ってきた。近藤亮太監督『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』の東京国際映画祭のワールドプレミアである。丸の内ピカデリー2の大きなスクリーンで上映された。監督とキャストの登壇に続いて、映画上映。見えないものの怖さを描いた、硬派で誠実なホラー映画であった。ネタバレになるので詳しくは言えないが、山中異界と神隠しを扱った話であるのも好みだった。上映終了後、監督にご挨拶。Xでは繋がっているがお話しするのは初めてである。素敵なホラーでした、と感想をお伝えする。1月劇場公開です。




(これがワールドプレミアだ!取材陣も多数)


どこかで夕飯を食べて帰ろうと思ったけれども銀座は分からず、また銀座に長居すると帰りが遅くなってしまうので、丸ノ内線で池袋まで戻って、地下で天ぷら蕎麦を食べて帰る。ううむ、楽しかったが仕事から目をそらすための逃避でもあり、うーん、うーんとうなりながら寝てしまった。

(秋の銀座は物狂おしい)

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