2024年10月20日日曜日

怪老人日乗:10月20日(日)

寒いっすよ先輩!馬鹿やろう、このくらいの寒さに耐えられなくてどうするんだ、明日から南極で相撲興行だぞ!というくらい急に寒くなりましてですね、いや、日中はあたたかいのですが、朝夕が冷えますね。しかし30度近い日もあったりして、この10月はなかなかにケイオス、めちゃくちゃな寒暖差であります。

ええと、今日は仕事をしておりましたね。昨日もだったかな、そんな気がするが昨日は事務作業が多かった。請求書を出したりメールをまとめて返信したり部屋を片づけたりなんだり。原稿書きの合間にはこういう事務作業があるので、売れっ子の人がマネージャーを雇う気持ちも分かりますね。地味に時間を取られるのだ、こういうのは。このあたりの工程を省略できれば……と思うけれども人生とは即雑事なので、雑事から逃げていては人生の旨味成分のようなものを捕まえ損なうような気もしないでもない。

今日は本読んで原稿下書き。先日あまりに仕事が遅いので時間術のようなビジネス書をまとめて図書館で借りてみたのだが、うち一冊は間違えてお金持ちになるための本みたいなビジネス書で、お金持ちになるマインドを持つためにミシュランの星つきの店でランチを食べろとか、高い家賃のマンションの下見に行くべしだとか、1億円稼ぐ人と友だちになろうとか、ずいぶんみみっちくも涙ぐましい方法が書いてあって、そんなことでいいのかと思った。下手な詐欺にでも引っかかりそうなマインドのありようである。

そんなわけで時間術にも頼らず粛々とやっているわけですが、そうこうしてたら昼前になり、飯田橋の某社に出かける。浮世の義理で編集作業をやり、成城石井でコーヒー豆を買った以外、特に寄り道もせず帰宅。都会を通ってもこれといってすることもないのである。

昨日ふと思ったのだが、東京で暮らして15年も経つというのに東京についてまったく詳しくない。光が丘の古本市場とか、西国分寺のドトールだとか、そういうところの思い出はあるのだけど、東京らしい東京というのはまったく知らず、先日TBSから池袋までタクシー乗って帰った時も、へえ、道がこう繋がっているのかとあらためて知る思いだった。もう少し都心に出るようにしないと、勿体ないような気もする。

夕方まで原稿書き。家族がそれぞれ帰宅し、みな忙しかったので夜は近所の焼き鳥屋で。この店はコアップガラナがあり、嬉しくなって頼む。その他もつ焼き、串揚げなどあれこれと。もつ焼きといえば宇能鴻一郎「姫君を喰う話」を思い出し(昨日再読したばかりだった)あれを思い出したらやや食欲がなくなるので、つとめて忘れるようにした。さて明日は今月2度目の休業日で、前から決まっていたのでなんとしてでも休む。そのためには今夜少しくがんばらないといけない。



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