2024年4月20日土曜日

怪老人日乗:4月20日(土)

ドドドドーン。土曜日です。ベートーベンの名曲「土曜日」とともにお送りいたします。南無軍荼利明王。

さてしばらく、どころか1か月も日記をつけていなかったけれども、この間何があったのか、人類が誕生し、恐竜が繁栄し、宇宙戦争が発生し、火星人がスーパーで餃子を売っていた。そんなこともあったわねえ……。という風に脱線していてはキリがないです、霧がないというのは帝都ロンドンの名物ですよ、ロンドン名物「人肉倫敦塔」でさあ、へっへっへ。

という風に脱線していては終わりが見えないので進めますが(久しぶりに日記が書けて嬉しいらしい)ええとですね、この間、体調を崩していたりしましたよね。そうそう。ええと前に予定が詰まっていてヤバい、どうしよう、みたいなことを書きました(前回の日記参照)。それで一日中ずーっと仕事をしていてですね、取材があって、原稿締め切りがあって、打ち合わせがあって、校了があって、みたいな日々を送っていまして。そしたら4月2日(火)の朝、起き上がれないほどの目眩を経験し、うわああ、なんだこれはとなりました。

結局その日もヤバい解説の締め切りがあったのですが、どうにもならなくなりまして、一日寝ていたのですがよくならず。結局、その日の夕方病院に行ったのだったかな。かかりつけの耳鼻科があって、そこで検査してもらい、まあ耳からくる目眩ではないかと。私はもともと右耳が中耳炎なので、それで子供の時から目眩にはなりがちだったのです。しかし今回はそれを大きくうわまわる規模で(規模っていうのもおかしな言い方だが)、寝ていてもぐわんぐわん回るわけですよ。

病院に行くのも一苦労だったのだが、それでもなんとか這いずるように行きまして、目眩の薬を出してもらってその日は就眠。これという原因は分からなかったのだが、後々ネットなどで見てみると、疲れとかストレスとか加齢とかで目眩は出てしまうようで、まあすべて当てはまっているのでそういう感じだったのであろう(だから病院の先生も特に「これこれが原因」という話はしなかったのであろう)。

しかしカレンダーを見てみると翌日3日には午前からZoom取材、4日には対面取材で文春に出かけているので、本気で寝ていたのは2日だけだったのだね。しかしこれによって原稿の進行はだいぶ滞りまして、でも仕方ないよなあ、とも思いましたね。

社労士をしている友人が過労死ラインというのを教えてくれて、それを計算してみると余裕で到達しているどころかぽっくりいってもおかしくない危険域だったので、まあ寝てろという体のサインだったのでありましょう。その友人と相談しまして、1日の労働時間をタイムカードのようにきちんと管理し、休日も週一で入れるようにして今日までやっていますが(今日もそんなわけで休日)これがずいぶん案配がいい。

体も楽ですが、それより気持ちが楽ですね。これまで起きている間はずっと仕事しないと、仕事しないと間に合わないヨオ、という追いまくられる気持ちになったのですが、今では「今日はここまでで終わり!あとは知らん!本読む!」みたいな切り替えができるようになったので、すごくいいことだなと思っています。

自宅仕事のフリーランスは出勤があるわけではないので、ついだらだらと仕事してしまいがちですし、特に私は趣味と仕事の区別がほぼないようなものなので、これまで起きている時間がすべて仕事になっていましたが、これはよくなかったですね。社労士の友人(湯魔シャーマンJ)に感謝。ちなみに湯魔シャーマンJとは「子供の王国」というバンドをやっていて、私は「メガロQ」という芸名を名乗っておりました。

この間にあったことをもうちょっと書きますと、3月の末にはカメラマンの有村蓮さんに写真を撮っていただきました。これは有村さんのご厚意で、「ライターさんは著者近影がないと思うので」と撮影会をしてくださったんですね。有村さんのスタジオに行って、ストロボを焚いて、レフ板を立てて、撮ってもらってきました。まあ元が頓珍漢なので、伸びしろはたかが知れているのですが、それでも有村さんの素晴らしい腕、なんとなく知的に、いい感じに見えるような気がして、プロはすげえ、と思いました。







Xのアイコンもその日撮影していただいた稲川淳二ポーズの写真ですが、しかしあれを稲川淳二のポーズだと分かるのは怪談ファンだけのような気もし(当日撮影に同席していたアシスタントの女性も「???この人、いきなりテンション高く変な表情して何……?」という感じだった気がします)、大丈夫かなあ、コワいなあ、コワいなあと思っております。あれは稲川淳二のポーズです。






あとはですね、同じく3月末には両親が上京してきまして家族で久しぶりに集合しました。弟も東京に住んでいるんですが、あまり会う機会がなく。会ったら顔がそっくりになっていて、うわ、おれが向こうからくる、と思いました。

4月になってからはゆるゆると、というわけでもないけど粛々と原稿を進め、文春砲を食らったりもしながら(週刊文春の取材を受けた)今日まで生きてきましたが、そうこうしてたら書き下ろしのデッドラインも迫っており、休日の土曜日こそ書き下ろしやんないとなあ、と思っております。でも映画なんかも観たいし、キングの『ビリー・サマーズ』も読みたいしね。

ああ、近況といえば長年文藝春秋のキング番であったNさんと新担当のTさんとお食事をしまして、お肉などを食べながらhorrorの話をしてきました。ジェームズ・ハーバートの鼠ホラーとかショーン・ハトスンのなめくじホラーとか。そういう話です。楽しうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿