2023年11月23日木曜日

怪老人日乗:11月23日(木)

もっくもくの木曜日。あの人も光化学スモッグで煙人になってしまったらしい……。煙人とは……ウルトラQにはケムール人というのが出てきたがあれと関係が?分からない……自分で書いていて分からない……。

というわけで22日(水)はですね、睡眠時間短めで早朝に起きまして、朝イチで原稿仕上げ作業。9時過ぎにやっとこ終わってメール送信。ブックガイド12枚。これで今週の〆切はあと1つ。やっと修羅場を抜けた。そこから飯田橋に出まして、某誌編集作業すこし。その後金曜日のためのゲラ読み。あっという間にすぐに沸く、といったのはティファールですが、あっという間に夕方になりまして、秋の日はつるべ落とし。有楽町へ出る。

皇居のあたりというのか、丸の内の界隈というのか、普段まったく行くことがなくて、11月の角川三賞贈賞式の時だけ用事があるので、このあたりのピカピカしたビル、高級そうな洋服屋、高そうな車、ギンギラギンとロマンチックなイルミネーションを眺めていると「年末だなあ」という気がしてくるのです。東京會舘にて角川三賞の贈賞式ならびに祝賀パーティ。

この手の式典、ずいぶんひさしぶりだ。コロナ禍によって3年ほどストップしていたからである。がやはり楽しいもので、お久しぶりの作家さんたちにお会いすることができ、初めましての方も幾人かあって、Zoomの画面だけでやり取りしていた方ともご挨拶でき、いい感じ、いい案配。主催する出版社としては「めちゃくちゃ金がかかってしんどいわ、やっぱり止めたい」と思っているかもしれないが、できればこういう催しは続けていただきたい。受賞者の北沢陶さんのスピーチもたいへん立派なものであったし、新人作家お披露目の意味でも続けていただけるとありがたい。

「昨年は大変お騒がせして」と会社のえらい方がスピーチで述べているのが、興味深かった。スルーするのかと思いきや、きちんと言及していた(ただし中身については触れず。そりゃそうか)。立食パーティだとあまりご飯が食べられない、という人もいるが、私はさささと忍者のごとくいろいろいただきまして、すべてに対して「おいしゅうございます」と岸朝子モードになり、東京會舘の人たちも「おまえに言われたかねーよ」という感じでしょうが、すべてに対して「おいしゅうございます」と言いました。心の中で。

上京されてきた内藤了さん、阿泉来堂さんと編集Kさん交えて二次会。遠野で河童を感じた、というエピソードなどを聞く。阿泉さんからはクマのボールペンをいただきました。北海道!

帰宅して0時近く。ゲラ読み深夜まで進めて今にいたる。それにしても今日は行く先々で「ワニの絵は素晴らしい、パリの画壇にデビューしたらどうか」「ワニの絵は素晴らしい、アニメにしたらどうか」「ワニの絵は素晴らしい、1億円で買いたい」と言われるので参ってしまった。それほどでもないですよ、と言いかけてハッと視線を上げると、四方には砂漠が広がっており、はるか地平線のあたりをラクダがノロノロと、地を這うように歩いているのみだったという(今昔物語)。

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