怪老人日乗：3月16日（木）

 昨日は確定申告最終日。いやあ、大変でしたね。そうでもないか。どうなんだ。いや、やっぱり大変は大変だった。後の世の教訓として記録しておこう。ええとですね、まず今年からマイナンバーカードを使ったe-Tax方式に切り替えた。なぜかというに全身がロボット化したから、ではなくて今年からe-Taxでないと青色申告の控除額が減らされるからである。

これってよくニュースでやっているマイナンバーを人質に、健康保険の使用や給食費無償に制限をかけるというのと同じ話で、あまり報じられないけど地味に意地悪。マイナンバーを取らないとe-Taxできないのだし、e-Taxしないと控除額が10万ちがうのだ。おれは怒っている。

というわけで今年からe-Taxです。e-Taxは税務署に行かなくてもいいので前々からやろうと思っていて、マイナンバーカードもそのために5年前に取得している。何にもせずに放置していたのがいかにもズボラな私らしいが、それというのもカードリーダーが昔は高かったんですよ。あとあんまり売ってなかった。いや、大きな店にはあったのかもしれないが、ノジマ電機国分寺店にはなかったのだ。

しかしここ数年で状況が変わったのか、インテルネットを見たら2500円で買える。あやしげな、うさんくさげな、魔術的なメーカーのものなら900円くらいで買えるけれども、それはカードが吸い込まれそうなのでやめた。ですでに打ち込んである帳簿をもとに、e-Taxに手をつけたのだが、うーん、数字があわなくて「阿呆、阿呆」とエラーが出る。カードを入れているのに読み込まなくて「阿呆、阿呆」とエラーが出る（これは表裏反対だった。たしかに阿呆だ）。たいへんに神経が疲弊した。

で、昨日はもういいや、と思って日中外出。銀座の国立映画アーカイブにて「ポスターでみる映画史Part4　恐怖映画の世界」。その名のとおりホラー映画のポスター展で、けばけばしいポスター、アート的なポスター、色々あって面白かった。カリガリ博士、ノスフェラトゥはもう美術品ですね。『震える舌』も思いっきりホラー映画扱いで、やっぱりあれはそういう売り方だったんですよね。職業的興味から「ホラー」という語がいつから出てきたのか気にして見ていたが、まあ80年代半ばくらいだろう。

池袋で若干買い物めいたことをして、お昼兼ねて池袋西口で昼飲み。といっても私はコーラで、奥さまがビールとチューハイ呑む。さすが池袋の「大都会」、たくさん呑んでも安い安い。食券を買うシステムで食堂みたいで楽しい。帰宅して確定申告打ち込み続き。わけがわからない数字をなんとかクリアし、最後までできたら17時。いろいろ文句はつけたが税務署に行かなくていいのは確かに楽かもしれない（毎年あれで一日潰れていたから）。業腹だが来年からもe-Taxを使うことにしよう。

ところで自分のツイッターを「芭蕉」で検索してみたら、思いのほかたくさん俳句が出てきた。このブログでも相当な数、芭蕉の句を書いているし、もう私は芭蕉本人だといってもいいであろう。奥の細道に旅立つ日も近い。