2023年3月13日月曜日

怪老人日乗:3月13日(月)

某メディアからプロフィール写真を送ってほしいと言われたが、手元にちゃんとした写真はない。いつも提供しているのは伊東の「はとや」で家族旅行の際に撮影したスナップで、背後にあるのは客室の壁なのだ。しかしその旅行も5年ほど前で、風貌も若干変化してきた。思案した結果、先日「ダ・ヴィンチ」の取材で有村蓮さんに撮っていただいた写真をあらためて使わせていただくことにした。

しかしこういう機会が増えると、プロフィール写真的なものを手元に置いていた方がいいのかとも思う。機会が増えるのか。どうなんだ。しかもその手の写真、さすがに5年おきくらいには更新しないといけないだろうし。75歳になっても使い続けていたら、マズいだろうからなあ。というわけで悩みますね。学生の頃は顔面にエノキを載せたり、水で溶いた小麦粉を塗りたくって上半身裸で腰にバスタオルを巻いたり、という変な写真がいろいろあったのだが、今はそういうのがあまりない。残念だ。

昨日はおどろいた。起きてコーヒー豆を挽いていたら右手がしびれるのだ。おやおや、と思った。こうしたしびれは脳の病気の場合があるようだから、あまり続くようなら病院でCT。しかし考えてみると昨日の晩、冷たいリビングの床で寝たことや、原稿書きでずっとマウスとキーボードを触っていたことも関係ありそうな気もする。

私の仕事は座りっぱなしで、体力的には楽なような気がするが、実はずっと手首から先が働いているんだよなあ。触ってみたら二の腕が張っているようだし、とりあえず湿布をはって様子を見る。夜には治ったので過労からくるしびれ、ということなのだろうか。まあ気をつけます。ビリビリ。

そんなわけで午前は仕事にあまりならず。午後から飯田橋に出て、某月刊誌の入稿。「土日に仕事が捗ると言い出したら中年だよ」と同世代の友人がいっていたが、そういうものかもしれない。昔はもうちょっと土日は土日らしく遊んでいたものなあ。遊んでいたといっても私のことだから川原で側転したり、叫びながらホッピングしたり、顔面に絵の具で色を塗ったり。そういう感じであるが。

仕事の合間に古本屋。角川ホラー文庫を大量に買う。私は角川ホラー文庫の愛好家のように思われている節があるが、そんなことは全然なくて、好みじゃない作品は買っていないんですよ。当たり前である。なんだけど仕事の都合上、いろいろ「穴」を埋める必要が出てきて、これまであえて手を出していなかった傾向の作品(主にサイコサスペンス系、デスゲーム系)を買っているのである。

引っ越してきた当初、いくらでも入るかに思われた角川ホラー文庫棚もそろそろヤバくなってきた。

今朝ツイッターを見ていたら田川幹太監督の訃報。55歳。この方の作るフェイクドキュメンタリー心霊ものが好きで、2000年代の前半によく借りていた。『杉沢村伝説』は都市伝説の村を探索するドキュメンタリーだが、取材の過程でへんてこな女につきまとわれたり、牛に道を尋ねたりする。ついに到達した廃村では、全身武装した「人狼」みたいな男に追いかけられ、心霊現象とは関係ないけどやたらコワい。ほかの作品もこんな感じで、フェイクの枠にエンタメの要素を盛る昨今の流れのはしりだったように思う。ご冥福をお祈りする。



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