2018年1月13日土曜日

怪老人日乗:1月12日(金)

日本全国大雪。されど東京は快晴。


午前中から家を出て、都内で転々と仕事。合間に映画の試写一本。これも仕事絡みである。帰り道、書店チェックして『UFO手帖2.0』(Spファイル友の会)を発見。以前ここで紹介したこともあるUFO同人誌の新刊が出たのだ。即座に購入。
国分寺の古本屋、七七舎に立ち寄って(お目当ての雑誌はまだ棚に出ていなかった) 寒空の下、ふらーりと怨霊のように帰宅する。
夕飯、鯖の塩焼き、大根と絹揚げの煮物など。自家製梅ジュースを炭酸水で割って、DVDで映画鑑賞。
夜、京都の旧友K君より連絡。烏丸今出川の交差点にあったTSUTAYA、閉店してしまったという。一等地で地代も高かったのだろうが、学生街にレンタル屋がなくなるとはねえ。もっともわたしも京都時代ここのTSUTAYAあまり使わず、千本中立売の角にあった2階建てのレンタル屋ほか(名前失念)、鞍馬口のマジカルブレイン、大徳寺のビデオインアメリカ、高野のビデオワンまでせっせと自転車を漕いで通った。暇だったのだね。


そうそう。今日の夕方、某駅ビルにて楳図かずお先生を目撃した。前にも吉祥寺の路上で一度、お見かけしたことがあるが、今日はもっと至近距離。赤白ストライプのマフラーを巻いて、X-girlのブルゾンをはおっておられた。お元気そうでした。よかつた、よかつた。


さて。
前からやろうと思っていた「シリーズもので持っていない巻はどれだ」チェックに着手。
今日はちくま文庫を総ざらいする。特に気になっていたのが、東雅夫編「文豪怪談傑
作選」シリーズだ。何冊か買い逃していたという自覚はあるが、それがどれなのか明瞭でなく、本屋に行っても阿呆のように手にとっては返し、買うことができず。困っていたのだ。

で、やりましたよ。
ありゃ!シリーズ5巻目にあたる『百物語怪談会』がいきなり抜けている。この楽しそうな本をなぜ買わなかったんだ、当時の自分。お金がなかったのかなあ。さらに見ていくと『折口信夫集 神の嫁』『芥川龍之介集 妖婆』がないことも分かる。折口は難しそうだから後回しにしたんでしょうな。
その後の明治・大正・昭和篇と続いたシリーズは順調に揃えているが、鏡花=柳田ラインの作品をまとめた労作「花柳叢書」は『河童のお弟子』も『山海評判記/オシラ神の話』も持っていない。うーむ、こりゃ幻想小説ファン失格だ。
幻想小説といえば「世界幻想文学大全」、『幻想文学入門』と『怪奇小説精華』の巻は買っているのに、なぜか『幻想小説神髄』だけ抜けている。怪奇を優先して、幻想まで手がまわらなかったか。




その他、ちくまの気になっているシリーズものもチェック。ほぼ全巻持っているだろうと思っていた日下三蔵編の「怪奇探偵小説傑作選」「怪奇探偵小説名作選」が案外ボロボロだったり、西崎憲編のアンソロジーでは『怪奇小説日和』を持っているのに『短篇小説日和』を買っていなかったり。
もともと網羅欲がそれほど強くないうえに、手もと不如意であることが多いから、どうしても歯抜け蔵書ができてしまう。自分のテキトーな性格の体現とはいえ、なんとなく背中がかゆくなる作業なのでした。がんばって揃えるぞ。



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