怪老人日乗：11月23日（木）

勤労感謝の日。小雨のち晴れ。
明け方までテープ起こしなどやって数時間睡眠。昔は1日10時間寝ないと寝た気がしなかったが、あれは仕事に追われていなかったからなのだなあ。それとも単純に老化なのかしらん。
日中、家族と一緒に立川駅前。冬物洋品買い出しにゆく。祝日なのでどこもすごい人出である。海盤車である。


妻のコートなど選び、買い物すべて終えたら夜6時。さて、ここで帰れたら楽しい休日だったのであるが、明日までに某誌〆切2ツ。というかひとつは昨日〆切である。出先で家族と散会、そのまま繁華街のコーヒー屋にこもって原稿。目処がつくまでやって帰る。
22時に帰宅して風呂。せめてお風呂くらい楽しい本を読みたいなあ、と漫画棚を物色。岡田あーみん『新装版　ルナティック雑技団　1』（妻の蔵書）をひっぱり出してきて読む。


噫、懐かしや。リアルタイムで読んで以来だから、実に20数年ぶりであるが、ほとんどのギャグ、エピソードを克明に記憶していた。いかにインパクトが強かったかであろう。で、やっぱり当時と同じようなところで笑う。最近出たこの『新装版』には単行本初収録作品「花のいたづら」という読み切りが入っていて、これが岡田あーみん流のジェントル・ゴースト・ストーリー。まるで萩尾望都先生あたりが描きそうな、ファンタジックで切ない幽霊譚である。こんな作品も描いていたとは！
仕事部屋で明け方まで作業。某誌インタビュー記事を集中してやって、真冬の武道場のようなフローリングで毛布にくるまって短時間寝る。ひ～。