2016年1月10日日曜日

友成純一『邪し魔』が気になる!



新刊情報誌をチェックしていたら、こんな本を見つけてしまった。


友成純一の新作『邪し魔』(河出書房新社)である!!
河出書房新社の内容紹介によると、

妻を日本に置き去りにしてバリで生活する良治は、祭の夜に禁忌を犯して少女イェニのもとへ。現実と異界の境は崩れ…色ぼけ男を巡り、妻vs女妖怪の壮絶なバトルが始まる!鬼才復活の長編。

とのこと。
色ぼけ男を巡る妻と女妖怪のバトルなんて、かつて友成純一がハマっていた『うる星やつら』の世界を連想させて、実に面白そうだ。
『狂鬼降臨』(出版芸術社)、『ホラー映画ベスト10殺人事件』(光文社文庫)など、ベスト作品集や文庫版はここ数年の間にも刊行されていたが、純然たる新作小説は相当にひさしぶり。ひょっとして……2005年の『覚醒者』(光文社文庫)以来!?
(追記:2009年に『樹夢 グリーン・ドリーム』が出ていました)
ホラー界の魔王、久々の長編。これは楽しみである。1月21日発売予定。


河出書房新社は昨年も飯野文彦の短編集『ゾンビ・アパート』を刊行して、マニアックなホラーファンをのけぞらせたし、どうも編集部内にタチの悪い(褒めています!)ホラー編集者がいるようである。今後この人を「河出のスプラッタパンクさん」と名付けよう。
どなたか存じ上げないが、今後も社内の逆風にめげずがんばっていただきたい。応援書評ならいくらでも書きます。




いつも本の話ばかりで何なので。
三鷹に出かけた家人がお土産に珈琲豆を買ってきてくれた。
横森珈琲は、三鷹にあるインテリアショップ「デイリーズ」や、西国分寺の「デイリーズカフェ」のお仲間のようである。





普段、珈琲豆は国分寺の自然栽培珈琲店「ろばや」で買うことが多い。薄暗い店内ではフィッシュマンズの『宇宙 日本 世田谷』などが流れていて、雁屋哲講演会のチラシなども貼られ、国分寺のヒッピー文化はなやかなりし頃を伝えてくれるお店である。


他には、国立の「国立コーヒーロースター」、国分寺駅裏の「イノウエコーヒーエンジニアリング」、西武国分寺線鷹の台駅の「珈琲工房」も使っている。最近では、東京の西側限定で展開しているロースターカフェ「珈琲や」も西国分寺駅南口にできたので選択肢が広がった。


さて、これはあくまで一般論であり、どこのお店がどうという話ではないのだが、経験的に珈琲焙煎所の店主というのは変わった人が多いような気がする。人嫌いっぽかったり、妙に居丈高だったり、端的にヘンだったり、ちょっとあんた客商売としてそれどうなの的な人が、堂々と店主をやっているパターンが割にあるようだ。これは京都に住んでいた頃から漠然と感じていたことなのだが、最近色んな珈琲屋に出入りするようになって、思いは強まった。


思うに、生豆を毎日煎り続けるうち、正気というか、常識というか、世間との距離感のようなものまでついでにローストしてしまって、次第に「人付き合いとか、どうでもいいや」となって、立派な奇人変人ができあがるのではないか。そう考えれば納得もいくのだが、それはパソコンばかり叩くうち、立派な奇人変人になってしまったフリーライターの邪推にすぎない。



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