2015年12月30日水曜日

2015年もお世話になりました!

 

 
北の実家に帰省中である。うう、雪が降っている。


雪道をほてほて歩き、カラスがトタン屋根の上で狂い鳴いているようなさびれた古本屋を覗いていたら、ジョン・ファリス『果てしなき夜の息子』上下(ハヤカワ文庫NV)を発見!




ファリスは同じ〈モダンホラー・セレクション〉に入っている『サーペント・ゴッド』を持っているのだが、こちらは未入手だった。これでようやっと〈モダンホラー・セレクション〉も全巻コンプリートが見えてきたので、2016年、なんとかがんばって揃えたいところ。大ボスはやはり『スラッグス』であり、それなりの出費を覚悟せねばならない。


あ、余談ですが、自分はどうにも趣味がなくて困るという方(他ならぬ私がそうである)には、ハヤカワ文庫の〈モダンホラー・セレクション〉コンプリートの旅がおすすめだ。
巻数がちょうどよくて蒐集欲をそそるし、値段もほどほどだから手を出しやすい。〈ドラキュラ叢書〉や〈妖精文庫〉に比べて、地方の郊外型古書店でも見つけやすい、というのもうれしい点だ。
断言しよう、アイドルブームに続いて訪れるのは、さみしい男たちによる〈モダンホラー・セレクション〉蒐集ブームであると!


で。
2015年に購入する最後の古本は、どうやらこの『果てしなき夜の息子』になりそう。ちなみに、新刊では福澤徹三の『侠飯2』(文春文庫)が今年ラストの1冊でした。


また、帰省前にはKADOKAWAの編集M森さまより、山本弘『怪奇探偵リジー&クリスタル』、中山市郎『怪談狩り 四季異聞録』をお送りいただいた。
前者は戦前のロサンゼルスを舞台にしたオカルミステリ、後者は怪談マスター中山氏の怪談実話シリーズ待望の第3弾である。お正月休みにさっそく拝読するつもりでいる。どちらも愉しみだ。





さて、今年も残すところあとわずかである。
ホラーや怪奇小説、へんてこな話を好む当ブログ読者の皆さま、ならびに普段お世話になっている出版関係の皆さま。
2015年もたいへんお世話になりました。
来年もすこぶる面白い小説、怖くてカッコいいホラー、わけのわからない映画などを相変わらずご紹介してゆきたいと思っております。


目立たず黙々と狂い続けますので、どうぞ変わらぬご愛顧のほどを!


朝宮運河識


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