2013年4月20日土曜日

怪異馬霊教


 タイトルは特に意味なし。
しばらく間が空いたので、最近のめぼしい仕事を報告させていただこう。



まずは『ダ・ヴィンチ』5月号
はやくも第4回を迎えた『幽』怪談実話コンテストで、見事大賞を受賞したオペラ沢かおりさん、優秀賞を受賞した富園ハルクさん、ひびきはじめさんにインタビューしている。
入選8作に書き下ろし作品を加えた文庫『怪談実話コンテスト傑作選 痕跡』とあわせてご覧ください。




ところで。
怪談実話コンテストの受賞者インタビューを第1回から担当させてもらっているが、受賞者には毎回「視える人」と「視ない人」とがいる。どちらかだけ、ということはない。比率でいうとちょうど半々くらい。いや、「視ない人」のほうが若干多かったか。

何を言いたいのかといえば、「視える」「視えない」は怪談実話の執筆において、決定的なハンディにはならないということだ。
ポイントになるのはあくまで現象の切り取り方、演出の仕方だろう。つくづく怪談実話というのは奥が深く、また面白いものであるなあ、とお爺さんは杖をつきながら考えたのであった。





話かわって。

京極夏彦さんの『遠野物語remix』(角川学芸出版)の新刊インタビューを、4月末発売の『本の旅人』誌で担当した。
實はこのインタビュー、すでにウェブ上で読むことができる。(BOOK WALKER>こちら
記事にクレジットがないですが、取材したのは私なんだろうと思います。多分。


あの柳田國男の『遠野物語』を、京極夏彦がいかにアップデートしたのか。「リミックス」の真意について、『遠野物語』の魅力についてなどインタビューしております。
それにしても、『遠野物語remix』は神がかり的に素晴らしい作品集。美しくて、怖くて、はかない。
この春の必読書でしょう。



さらに話かわって。

ネット媒体「ビジネスジャーナル」にて『精神科医が読み解く名作の中の病』(新潮社)を刊行した精神科医・岩波明氏にインタビュー(>こちらした。

『名作の中の病』は文学と精神医学の関係を探ったとても楽しいエッセイ集。芥川、ドストエーフスキイから、デイヴィッド・マレル『一人だけの軍隊』、泉鏡花『陽炎座』まで、選書の幅も広く、ブックガイドとしてもおすすめです。


で、こっちの記事もクレジットがない。ミスター・ワオ。馬霊教のたたりだろうか。

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