2012年4月26日木曜日

で、ダ・ヴィンチも出ているのだった。

そうなのです。

『ダ・ヴィンチ』5月号がとっくの昔に、書店に並んでいるのです。
もう20日ばかりも並んでいるので、そろそろ「さいなら~」といってどこかへ行ってしまう頃かもしれません。「そろそろ6月号がやって来るよう。怖いよう、怖いよう」とセンリツし、震え、おののいているころかもしれません。

そもそもネットの長所とは速報性というところにあるそうでありますが、こうも更新を怠っていてはまるっきりのきりたんぽ鍋で全然その長所を生かし切れていないのであります。合掌。噫。

で。『ダ・ヴィンチ』5月号が発売中です。



今月は『心霊探偵八雲9 救いの魂』を刊行したばかりの神永学さんにインタビューする機会を得ました。『八雲』といえばホラーファン以外にも愛読者の多いメガヒットシリーズです。巻を追うごとに各キャラクターがそれぞれ頼もしく成長してゆくのが、本作の読みどころ。こちら(ダ・ヴィンチ電子ナビ)でも読むことができますので八雲ファンの方々は是非に。




そいから。
毎度おなじみ「『幽』怪談通信」のコーナーでは旅情あふれる時代怪談集『エムブリヲ奇譚』を刊行した山白朝子さんにインタビュー。



旅に出ると必ず道に迷うという、旅本作者・和泉蠟庵が諸国で遭遇する奇ッ怪でちょっともの哀しい事件の数々。怪談専門誌『幽』に連載されていた注目作品が待望の単行本化です。

蠟庵の「迷い癖」という設定が出色で、心細いような懐かしいような、旅先に特有の「あの感じ」が實によく出ています。萩原朔太郎の『猫町』なんかが好きな方にお薦め。

蠟庵と荷物もちの青年の掛け合いもたのしく、澁澤龍彦『高丘親王航海記』の「獏園」みたいなほのぼのとした味わいもありますね。山白さんが某有名作家氏の変名であるというのはすでに周知の事実でしょうが、そういう事情をさっぴいても幻想文学ファンなら一読の要ありでしょう。




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