2011年6月3日金曜日

『てのひら怪談 辛卯』発売!

今年も「ビーケーワン怪談大賞」が始まりました。
なんともう9回目ですよ。早いものです。

プロアマ問わず800字怪談を投じるこの賞はいまやすっかり夏の風物詩と化した感がありますが、私が投稿していたのは、ええと、まだ2003年とか04年とかでしたから、21世紀になったばかり。日本はまだ貧しく、携帯電話もさほど普及しておらず、自動車も少なく、街を歩けば怪人赤マントを名乗るすっぱだかのおじいさんおばあさんに延々後をつけ回されるという、そんな怪奇な時代でありました。詳しいことは忘れましたけど、大体そんな風だったのではないかと思います。

で、ビーケーワン怪談大賞は優秀作品がポプラ社から書籍化されています。これも応募者にとって大きな喜びであり、目標ではないかと思うわけですが、昨年開催された第8回の応募作品760編のなかから100編を選りすぐった『てのひら怪談 辛卯 ビーケーワン怪談大賞傑作選』が刊行されました。

巻末には作家の北村薫さんと東雅夫さんの対談を掲載。
800字という文字数の可能性について、アンソロジーの愉悦について、読むことと書くことの関係について、多角的に論じたたいへんためになる対談ですが、この取材&執筆をわたしが担当させていただきました。
「てのひら」出身のライターにお声がけくださったご担当者さまには感謝感謝であります。こういう形でお手伝いできたのは嬉しいことですな。


                 
     『てのひら怪談 辛卯 ビーケーワン怪談大賞傑作選』  
        加門七海、福澤徹三、東雅夫/編 ポプラ社 

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