2026年8月10日月曜日

怪老人日乗:8月10日(月)

10日(月)の午前5時半でございます。あーあー聞こえますか。聞こえますか。なんだかお盆休みが世間では始まったようである。今年は祝日がはさまるからお盆が長いんだね。今日を休みにすればどどーんと10連休くらいになるわけだ。あまりそういう休みというのは人生で取ったことがないが、まあ学生時代に暇生活を満喫したからいいことにする。日記をつけます。

昨日=9日(日)はお芝居のアフタートークに登壇。こういうのは多分人生初。怖い演劇を作っている排気口の皆さんの公演『人足寄場』(於荻窪小劇場)である。不勉強にして排気口の皆さんがどういう出自なのか、どういう経緯で怖い演劇をやっているのかは分からない。秀逸な短編ホラー映画を作っておられる山河図という方々もいて、その方々と人脈的にかぶっているようなのだけど、どうかぶっているのか理解していないところがあって申し訳ないのですが、しかしともあれ今の若手のホラークリエイターの先端の部分、第一線のところにこの方々がいるのは存じ上げている。

そんな方々に認知されていて(特に主宰の菊地穂波さんに)アフタートークに呼んでいただけるというのは光栄なことで、お芝居の知識はほぼないのであるが、ホラー小説史的なお話になりそうだということでもあり、ほいほいとお邪魔してきたわけである。

荻窪まではバスという手もあるけれど帰りに困りそうだったのでバイクで。青梅街道をひたすら走れば着くのでごくごく簡単な道であった。しかし劇場前まで行ったけど近くにバイク駐輪場がないので困った。なんとなく駅の南側、昔ささま書店、今は古書ワルツがあったあたりに行けばなんとかなるだろうと思っていたのだが、そういえばこのあたりに住んでいた時代はバイク駐輪場なんていう贅沢なものは使わず、神社の脇とかに曖昧に路駐して、さっと買い物して帰っていたのだった。だからバイク駐輪場をきちんと探したことがないのだ。

検索してあっちこっち回るけど、Googleマップの検索がほとんど役に立たず。行ってみたら自転車用だったり月極の駐車場だったりして、おいおいと思う。そうこうしてたら19時が迫ってきて、差し入れなど買うつもりが時間なくなる。結局、劇場からほど近い区立体育館にラフな駐輪場があったのでそこに停め、ほてほてと歩いて行ったけど時間的には全然間に合った。19時前にちょっと顔を出し、一旦外をぶらついて(有閑倶楽部というKポップ居酒屋があった)また戻る。来場したXの相互フォロワーさんとばったり会ってしばし雑談。

19時半から開演。トリガーアラートがあるのが今風である。これこれの話題に関する台詞があるから無理しないでくれ、という警告だ。会場は30席ほどが満席、いいサイズの小劇場である。夏のある日、藪知らずの怪談を調べにきた民俗学者と、除霊を依頼されてやってきた霊能力者が、ある家の中庭で鉢合わせる。その家の人達はどこかおかしく、すれ違いがコメディタッチを交えて描かれるのだが、随所に日常がほころぶような、ピンと張り詰めた一瞬があって、おっと引き込まれる。その緩急が実によくて90分あっという間。ディベート霊能力者というおよそ好きになれなさそうなキャラクターが出てくるのが、見ているうちにこの若干インチキくさい霊能力者を好きになっているのが不思議であり、そのあたりのエンタメ感は実に令和のホラーという感じであるが、襖一枚へだてた向こうで何が起こっているのか、想像力を喚起して恐怖を表現する手法も堂に入っており、そのあたりは(作家の菊地さんがお好きだという)岡本綺堂の怪談をたしかに彷彿させるところがあった。最後にダメ押しの恐怖な展開があって、しっかりと怖いままお芝居は終わる。ときにコメディに振りながらも最後まで恐怖演劇という軸がぶれないのがお見事で、とても面白かった。

というわけでアフタートーク、そのあたりの感想をお伝えしつつ、焼きそばが作中に出てきたので自分の焼きそばを焼いていた時の体験談、あとは予定どおり岡本綺堂の話、それから『人足寄場』のインスパイア元が雨宮町子『たたり』だと聞いてびっくりするなどした。菊地さん、人にホラーをすすめる時には東雅夫氏の『平成怪奇小説傑作集3』とあわせて私の『宿で死ぬ』をあげてくださっているそうで、とてもありがたいと感じました。時間ぎりぎりまで「のど斬り農場」の話などもして、楽しく終了。案ずるより産むが易し、であった。



終演後、観にきていた澤村伊智さん交えて、劇団の皆さんとあれこれお話する。集合写真も撮って、『ゴボゴボギュギュ』の澁谷桂一監督、出演していたつぐみさんともご挨拶できて嬉しかったです。菊地さんには『怪奇の断片』お渡しする。ホラーな方々といいご縁がつながった機会でありました。お客さんもみんなホラー好きっぽかったし、未来は明るい。


(写真は排気口さんのXアカウントより拝借)


さて帰るべいと思ったら雨、まあバイクだから傘もささずに帰るしかない。安全運転で青梅街道をひたすら走り、自宅の近くまで。やっと雨が止んできたのでファミレスに立ち寄ってお夕飯たべ、深夜近くに帰宅した。風邪ひかぬようお風呂はいる。

というのが日曜日の日記であった。日中はお仕事をしたり、ラインスタンプを申請に出したりしていたよ。ところでラインスタンプ、文字を黒にしているのが結構あるのだけど、スマホのダークモード(背景黒)で表示したら黒が潰れて見えないかもしれない。うーん、そういうものだと思ってください。ワニはいっぱいいます。カニもいます。土曜日も原稿仕事していて、動画編集にも少しだけ着手する。あとグローグーのミニフィギュアが再発されるというので家族に頼まれネットショッピング。待機して12時ジャストに申し込んだら買えたけど、ちょっともたついていたらダメだったみたい。マンダロリアン&グローグー人気はすごいな。夜は家の前で花火をする。夏らしいことを少しはせねば。そうこうしてたらあっという間に週が明け少しく焦っているのだが、今更焦っても仕方ないという気持ちにもなっているのだった。がんばるしかない。

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