2023年9月15日金曜日

怪老人日乗:9月15日(金)

珍しく深夜に日記を付けてみよう。いまは15日(金)の午前2時。疲れて床で寝てしまって、ガバリと起きたら2時でした。これから原稿仕上げて送稿。その他やって……さて二度寝するかどうか。

ええっとですね、この2日間をふり返りますが、13日(水)がやや忙しくて、朝3時に起きて原稿だのなんだの。この日までにあれこれ、と思っていたもの(12日の項を参照のこと)が終わらず、ひーと思いつつ取材の支度も進める。

でお昼に家を出る。セットアップの上着を持って出たけど、暑くてまったく必要なし。35℃くらいあるぞ。チョコレートが川になって流れていく暑さ。その川を泳ぐワニの群れ。そこで食べられる人間たち。勝つのはワニか、チョコレートか。という想像をしてしまうほど暑い。日本は熱帯化している。

御茶ノ水線に乗って淡路町。あまり行くことのない駅だが、要は神田とか小川町とかその界隈のようだ。江戸だ。某スタジオにて取材兼収録。古い雑居ビルの3階で、いい雰囲気のスタジオだった。現場ではほぼ何の打ち合わせもないまま本番に突入。まあなんとかなるべえ。しかしライターはしゃべらなくても済む仕事かと思ったが、このところポッドキャストだのYouTubeだのが発達したために、私のような人間でもしゃべる機会がちょいちょいある。時代に適応していかねばなりますまい。アメンボあかいなカキクケコ。1時間強で収録は終わり。出演者お二人のおかげで滞りなく進行する。

皆さんと別れ、神田駅からJRで移動。飯田橋にて某誌編集作業を済ませてから18時くらいに帰宅。家族の誕生日でごちそうやケーキなどを食べまして、夜はそのまま仕事。と思ったけど3時に起きた祟りで寝てしまった。

で14日(木)はその祟りで朝から晩までずっと原稿。家から一歩も出ず。歩き回った昨日とはえらい差で、万歩計はゼロに近いのじゃないでしょうか。1本できあがって送ったのが午後。そのままもう1本やって、お夕飯冷たいきつねうどんなど食べ、子どもと少し遊んで床で仮眠。して今にいたるというわけ。

今日を超えれば今週の忙しさはすごし落ち着くかなと思う。来週は取材1本、再来週は取材2~3本で、まあ多少は忙しいが、〆切はしばらくない(週刊誌の書評があるくらい)なので書き下ろしに時間を使うことにしたい。インテルネットを見ていると、「企画が通っていたのにいきなり書籍化の話がなくなった」という悲惨なケースが多々あるようで、それに比べると原稿を待っていただけるのはありがたいことなのだ。

そうそう、14日は『鵼の碑』の発売日で、世間はお祭り騒ぎ……だったはず。外に出ていないから分からないけど、ネットを見るかぎりはそうですね。私はすでに手に入れていたし、事前に読了していたので、心穏やかではあるのだが、皆さんは今日から至福の数日間だろう。

17年ぶりの百鬼夜行シリーズということで、時代も変わったし、自分も年を取ったし、楽しめるだろうかという危惧がなかったといえば嘘になるのだが、ページを開いた瞬間に懐かしいあの世界に引き戻されて、例によって夢中になりました。京極さんの作品は、無駄なことがまったく出てこないので(ほんとに、句読点ひとつも無駄じゃないのがすごい)厚くても長さは感じない。還暦過ぎてこれを書く、というのはつくづくおそろしい知的体力だなあ、と驚嘆しました。私なんて年々幼児退行しているぞ。まさかワニの絵を毎日ネットにあげる人になるとは……目羅博士でも予想できなかっただろう。




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