怪老人日乗：8月5日（土）

 暦のうえではもう真冬だというのに、まだこんなに暑いなんて……。というわけでおはようございます。ジャック・ザ・立派こと二宮尊徳です。今年も書物を読みましたよ。尊徳は偉いねえ、書物なんて読んでさ、と言われたいがために日夜歩き読みしていましたが、誰も自分を認めてくれないので川原を側転で高速移動しています。古池や蛙飛び込むブルータルデビルプロジェクト。あっと驚く聖徳太子。

なんというのか……この……今日は8月5日で……編著『てのひら怪談　ずっとトモダチ』（ポプラキミノベル）の発売日なのだが……ネットの情報や奥付では8月8日発売となっており……公式にツイートしていいものかどうか、分からないというか……フライング情報だったら困るなという気持ちもあって……でもアマゾンではもう購入できるし……悩ましい……悩マシン……悩麻疹……。

昨日は早朝に起きて原稿書き。書いているうちに腕が辛くなり、ウルトラマンガイアの主題歌を心の底で歌いながらやる。お昼も食べずに書いて、できたのが15時であわててメール送信。誤字脱字あるかもしれません、許してください。

そこからのろのろとゲラ読み。帰省から戻って以来、まともに夜寝られない2日間だったので仕事部屋の整理などもする。昔書いていたホラーメモを取り出し、ぱらぱら見返していた。ルーズリーフに手書きで「あらすじ」と「名場面」が記してある。名場面としているけど、どこに自分が反応したのかという記録なので、読み返してみるとなるほどなと思うこともあるし、メモを取っていても「まるで覚えていないよん」という本もある。人生とは何なのか。

手書きなんてアナログなと思われるかもしれないが、もともとはパソコンで読書メモを付けていたのである。それこそ『怪奇小説傑作集』とかああいうのを読んでいた頃（怪奇幻想好きになった初期ですね）はＰＣにあらすじをすべて書いていて、だから内外の名作怪奇短編のあらすじは大体ＰＣ内にメモしてある。が、そのうちパソコンを立ち上げるのが面倒になってきて、出先でも書けるようにとルーズリーフに移行したわけ。そのうち読むスピードに書くスピードが追いつかなくなって、どちらのメモ取りもやめてしまった。しかし最近ホラー小説をまたたくさん読むようになり、昔と違って読むはしから忘れていくので、またメモ取りを再開しないとイカンなあと思っている次第です。

ところでホラーメモは★5点満点で読んだ本の採点もしてあるのだが、これがなかなか面白い。★5つがマキャモン『ミステリー・ウォーク』（あんまり覚えてない）、キム・ニューマン『ドラキュラ戦記』など。Ｆ・Ｐ・ウィルスン『ナイトワールド』、★1つがチャールズ・L・グラントの『ブラックオーク』でこれはよく覚えている。話の展開がだるくてつまらなかった。意外なことにランズデールの『モンスタードライヴイン』も★1つ、ドタバタっぽい展開が合わなかったのかな。今はランズデール好きになっているので、読み返すとまた評価が違うかもしれない。