怪老人日乗：7月4日（火）

昨日は朝5時に起きて原稿書き。床で寝たから体が痛いのなんの。しかもでかい書棚の真下で寝ているから、深夜に地震が来たらアウトである。そういう緊張感もあって、あまり深く眠れず、結果としては早起きできるのだが、まあその甲斐あって原稿進む。

朝ご飯はさんで牛の歩みで書き進め、11時には完成。メール送信して身繕い、そのまま飯田橋に出て某月刊誌の編集作業。お昼は西武デパートの地下でお弁当。最近外で食べずにお弁当を買っていくことが多いのだが、デパ地下はさすがに種類も多く、各国料理があって選ぶのが楽しい。と40年前のギャルのようなことを考えているのだった。るんるん。

ところで私の住んでいた函館市には西武デパート（西武百貨店とはいわずデパートと呼んでいた）がある時期まであって、西武ライオンズが優勝した時なんかは賑やかなセールをやったし、週末にはよく家族で買い物に出かけたし、夜ご飯も食べにいったし……というわけで結構ノスタルジックな記憶と結びついているので、西武に親しみがあるんですね、私は。あの経験は日本のバブル経済、西武文化圏と結びついているので、20世紀という大きな壁に刻まれたささやかな模様のひとつ、ともいえる。ちなみに地元の西武は今はもうなくて、パチンコ屋さんになってしまった。時の流れでございますね。

で飯田橋での作業が6時間くらいかかり帰宅したら20時。お風呂で『ドリトル先生アフリカゆき』読む。さらにネットで購入した『新プロゴルファー猿』3巻も読んだ。このマンガ、小学生の時に歯抜けで買っていて、去年帰省した際に東京に持って帰ってきたのだが、これがもうＡ先生の鬼才天才ぶりが現れた名作で、スポーツものなのに怪奇趣味全開。妖怪プロゴルファー・黒魔霊死郎とか、およそスポーツマンとは思えない禍々しい、それこそ山田風太郎的なキャラクターが続々登場して、運動に興味がない私にもめちゃくちゃ楽しい。

で小学生の子どもも喜んで読んでいるので、抜けている巻を買いそろえているわけ。いや、3巻もすごかった！およそ人間業とは思えないゴルフプレイの連続。やはりＡ先生のマンガは素晴らしいのであった。絵柄的にもこのくらいの時期が一番好きですね。新のついてない『プロゴルファー猿』はちょっと劇画タッチだからなあ。劇画風のＡ先生も嫌いじゃないんだけど、ちょっと丸みを帯びた『変奇郎』『まんが道』（の後半）くらいの絵柄が好きです。

ツイッターの規制は終わったかに見えたけれど、つるつると電車の中でタイムラインを追っていたらまたアクセス制限がかかり、昨日の午後には自分の投稿もタイムラインも検索機能もまったく使えなくなってしまった。分かるのは通知だけ。なので虚空に向かって俳句をつぶやいてみたが、皆さんの反応はわかる。霧の中を彷徨しているようで、なんだか寂しいような楽しいような感覚だ。規制されている人もいれば無事の人もいるようで、イーロン仮面の基準はよく分からない。