2023年6月8日木曜日

怪老人日乗:6月8日(木)

オーノー、オノヨーコ。非常に疲れた。まあわたしは虚弱児童だったわりに比較的健康には自信がある方で、大抵のことは元気印で乗り越えられるのだが、最近「これだけはアカン」というものがあることに気がついた。「床で寝る」、これである。これは非常に体に悪い。徹夜もきついんだけど、半端に床で寝る方が翌日きついかもしれない。

というわけで。今日はその状態だったのであまり調子がよくないのだった。昨日一日かけて原稿書き、しかしインタビュー記事うまくまとまらず、通常4000文字くらいのところが6000文字くらいになってしまって、どこを削っていいやら、構成がうまく見えてこず。頭がごっちゃになって床で寝たり起きたりしたのだった。

ただ寝てもつまらないので、イヤホンで怪談を聞きながら2,3時間寝て、起きてまた作業して、というような感じで朝。結局原稿は朝9時くらいにできたけれど、えらく疲れたのであった。んで。今日は打ち合わせが2件。どちらもホラー関連。大急ぎで身繕いして飯田橋に出る。トートバッグには大量の資料本。現場に大量の本を持ち込むのは、東雅夫さんのスタイルをまねたものだ。やはり現物があるとしゃべりやすいしね。

11時より飯田橋のルノアールにて某月刊誌の企画打ち合わせ。現代のホラーについてレクチャーしてしてほしいとのことで、活字方面を中心にあれこれ話す。「わたしはね、そのときみたわけですよ、ツタンカーメンの、手相を」というような話もした気がするが、気のせいだったかもしれない。眠くてもろ適当に書いている。1時間半で無事終了。ルノアールは喫茶店なのにコピー機があるという都会ならではのお店なので、持参した資料をコピーしてもらった。

次の打ち合わせまでにゲラを読まないと、というわけでロイヤルホストに飛び込みお昼。たまにゃあいいでしょう。ステーキを食べたかったけどそこまでの勇気はなく、しかし普通にランチを食べてもそれなりの値段になったので、だったらステーキを食べればよかったなあ、と後悔した。そんな小市民感情を抱きながらゲラ読み。眠い。側転でもしようかと思うが、人の目がある。隣のテーブルには東北弁のマダムたちがいて、「値上げが困る」という話をしている。東京でここまで本気の東北弁を聞くことはあまりないので(北海道弁かもしれない)心地が良い。

16時から神楽坂の某社で打ち合わせ。こちらはホラーな取材のための内容すりあわせである。「ところであなたは松尾芭蕉の足のサイズを知っていますか」という話をした気がするが、勘違いだったような気もする。取材は19日。「〆切はなるべく鯖を読んで伝えてください」とお願いした。ぎりぎりだと危ないのだ、おれは危ない男なのだ。

ともあれ資料本を持ってあちこち歩き回って、全身がぐったりと冬眠モードである。コーヒー屋に入ってしばらく休憩。雨風強くなりはじめる。明日までに、という原稿2つあるけれどそろそろ帰るべきかしらん。地下鉄乗り継ぎ帰る。昨日書いたヤフオクの文学全集、100円ずつ微妙にあがっていて、今1500円くらい。お互いに「駄目なら駄目で、いらないけどなあ」という感じがして、なんかこう、競争相手にシンパシーを覚えてきた。

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