2023年2月2日木曜日

怪老人日乗:2月2日(木)

一週間の早いのなんの。もう木曜の夜ではないか。仕事一段落、したわけではないが、とりあえずひとつ原稿送れたので日記付け。このところ6時間睡眠、12時間仕事の6時間は自由時間(というかご飯とか移動)という生活を送っておりまして、まあリズムができていいんですけど、基本仕事ばかりしてるのでつまらないです。正月からこっち切れ目なく締め切りがやってくるので、一息つく暇もないですね。

何かこうぱっと人生が輝き出すような、目の前に小倉優子のビジョンがばーんと現れ出てくるような、そんな斬新や趣味や娯楽はないものかとも思うのですが、ないんですね、これが。自慢じゃないけど私は無趣味で、今さらハッピーな趣味など身につけられるとも思えない。結局のところ手近にある本を読んだりして過ごしているので、なんとまあ地味な人生なんざましょ。スネ夫のママの100分の1くらいの存在感ざます。

今読んでいるのは大森望『現代SF1500冊 回天編』(太田出版)。15年くらい前にも読んでいるはずだが、90年代ホラーのあれこれを確認したくなって再読。のっけから著者がエヴァンゲリオン(初代のね)にはまっている、という話題が出てきて、90年代だぜ、と思う。私もこういう時代性のある日記を書きたいが、取りあげるのが笑点くらいなのでダメだこりゃという感じ。

ダメだこりゃで思い出したが、最近の某サブカルライター氏の凋落ぶりはなかなかに悲しいものがあり、最盛期をよく知る読者としては複雑な気持ちがするのだった。あの人は古本、貸本怪奇漫画、変態、UFOなどいくつもの得意技があったはずだが、そのどれも今日に繋がっておらず、当時あれほど出ていた著作もほぼ忘れ去られている。残酷なことであるし、一方では本人の仕事ぶりが招いた当然の結果ともいえるのだが、なんにせよフリーの物書きで還暦を超えるのはどうにもこうにも大変らしい。

まあ文筆で食えなくなったらキッパリ足を洗って、いやだけどまたフリーター生活に戻ろう。そこだけはちゃんとしよう、とカンパを募るベテランライター氏の言動を見て心に決めたのだった。リベラル派への冷笑ツイートをくり返すだけの人生なんて淋しすぎるぜ。

というわけで仕事に戻るかあ。明日は節分。あたしゃ許さないよ!と浅香光代チックに叫びながら、町中に豆を撒きますね。






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