2023年1月3日火曜日

怪老人日乗:1月2日(月)逆襲編

1月もはや2日であります。1月は行ってしまう、という言い古された表現がありますが、あれは本当のことで、コーヒーに入れた角砂糖が溶けるようにさらさらと、形が崩れてなくなっていくのが1月、2月、3月の正体でありましょう。

てなわけでちゃきちゃき働かないといけない、のだが、子供もずっと家にいるし年中仕事をしているので、たまには親らしいこともせねばならぬ。午前から家を出て中野ブロードウェイ。まんだらけチェックの旅に出る。

中野ブロードウェイのいいところは家族それぞれの興味関心の対象が見られることで(私はホラー小説とオカルト本とゾイド、子供はポケモン方面と特撮関連、奥さまは昔の少女漫画とウルトラ怪獣方面と戦隊もの)ここに来れとりあえずみんなにっこり、というありがたい施設なのである。

中野の駅前アーケードでさらりと寿司めいたものを食べ、ブロードウェイ3階から順番にチェック。まだ年始なのでまんだらけ以外は墓場の画廊もタコシェも開いておらず、いつもより短時間で一巡できた。一番の目的は藤子不二雄Aの漫画を買うことで、『ブラック商会変奇郎』6巻購入。世間はいろいろな漫画が流行っているが、私は相変わらず藤子Aである。

そのほか怪奇幻想文学を数冊。大田和伴彦編『憑き者』という大部の書き下ろしホラーアンソロジーを4階のまんだらけで購入した。書き手やノリがいかにも2000年頃のホラーブームの本という感じ。今こういう本を作ったら、まったく顔ぶれが異なるだろうし、扱われるモチーフやリアリティラインも違ってくるだろう。当時はアスペクト、エニックス、ぶんか社、学研がホラー出版に意欲的でたくさん本を出しており、このアンソロジーもアスペクトから出ている。

そんなわけでいつもと変わらぬお正月であるが、まあ年が改まったからといって別人になるわけでもないので。これでいいのでありましょう。家族と池袋で散会し、足下をあたためるパネルヒーターなるものを求めにいったが、皆考えることは同じらしくて品切れ。どっと疲れて、タカセであんパン食べて帰った。

帰りの電車で『ブラック商会変奇郎』6巻読む。これにて完結。1巻2巻のテンションの高さに比べると、正直あれれという内容で、「藤子先生、そろそろ飽きてきているな」というのが分かってくるクオリティ。ラストはまさかの競馬オチ。そのあたりも含めて藤子Aの漫画だなあという感じであった。ドーン!!




夜は自家製のピザ、おせちの続きなど食べてすこし仕事。録画した笑点の残り見る。2月には新メンバー加入という。果たして誰なのか。不安で夜も眠れない。

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