2022年3月12日土曜日

怪老人日乗:3月12日(土)

ヤン坊、マー坊、癲狂院。特に意味はないです。

起きて朝食。家で焼いたパン、目玉焼きにサラダ、林檎とコーヒー。子供は野球の練習&試合に。このあいだ入会したばかりだが春の試合シーズンに駆り出され、休んではいけないらしい。朝から夕方まで。大変だなあ。実家の母から荷物が届いたので少し電話。函館のコロナのことなど。

こちらは本気の本気で切羽詰まってきたので、仕事部屋にこもって作業。某ムック、全作業の一部が終わって若干ほっとするがまだ先は長い。昼ご飯はさんでさらに作業。こちらも気になりだした某ブックガイド仕事も並行して進める。部屋をひっかきまわしたら原稿用紙が出てきたのでどちらも手作業で下書き。アウトラインソフトだなんだといっても結局のところノート→原稿用紙がいちばんしっくりくるな。

午前10時、好書好日ホラーワールド渉猟の記事公開。彩藤アザミ氏の『不村家奇譚』は全国から集められた「異形」たちが旧家の敷地内にぞろぞろと現れる冒頭のシーンで、な、なんだこれは!と仰天した作品。トッド・ブラウニング!乱歩の血を感じてぜひインタビューしたいと思った次第。やはり『孤島の鬼』の影響大、という。


午後もせっせと原稿書き。12時半より「夢野久作と杉山三代研究会」の研究発表会があり、文章書きつつズームで聴講する。杉山満丸氏の基調講演によると、まだまだ福岡では夢野久作の知名度が低いらしい。わが郷里でも久生十蘭、水谷隼、牧逸馬の知名度はさして高くないし、そんなものかと思うがそれにしても……全集が3回半も出ているような夢野久作でもそうなのだなあ。

今日増えた本は3冊。うち1冊が古本で橘外男『橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇編』。月報・帯など欠けなので安かった(送料込みで1000円くらい)。届いた瞬間「ああ!ダブってしまった!」と思ったが、手元にあるのは同シリーズの『怪談・心霊編』だった。紛らわしいタイトル。しかしこのシリーズ、『満州放浪編』とか『ユーモア編』まで揃う日は来るんでしょうかね。

2冊は原書房よりのご恵投本。『西洋降霊術の歴史』『妖精伝説』。どちらも大部。面白そうである。特に前者は「霊的コミュニケーションの歴史を総覧する」とのことで、ワクワクさせられるではないか。

ブックガイドと某企画のため書庫から本をあれこれ回収してくる。河出書房新社の『最恐ホラー・ナビ2000』は今読んでも面白いガイドだと思う。それを読んでいたら未読本をいくつか発見してしまいネットで3冊注文。


さて休憩終わり。この週末は原稿2つ仕上げる気でやってさらに確定申告着手。週明けはG社の文庫解説やって、S社ムックの後半をやって、S社のインタビュー原稿とK社の短いアンケート原稿、Qのゲラ戻し。ああ、今日こそ徹夜する気でやらにゃあ……。

なかなかどうして、働き方改革とか、イクメンとか、帰ったら西島秀俊っぽい人がキッチンで煮込み料理を作っているとか、そういうのとは無縁の人生であった。この先も転職しないと無理であろう。


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