2018年6月23日土曜日

怪老人日乗:6月22日(金)

快晴。気温は日中30℃近くまであがる。


渋滞していた仕事もやっと一段落。日常的なペースにもどる。5月後半、あれこれ立て込んでカレンダーの残りの日数より〆切のほうが多い、という状況になってしまった。筆のはやい人ならちゃっちゃとこなすところだが、わたしはどう頑張っても1日で1つが精一杯。じりじりずれこんでいるうちに6月分の仕事も入り交じり、マルキ・ド・サドの乱交シーンのようなわけのわからない状況に。
それをひとつひとつ解きほぐし、終わったところで6月ももう後半である。




すこし時間ができたので、西荻窪までスクーターの定期点検にゆく。真昼の五日市街道を走っていたら、直射日光でふとももが焼けるようだった。ところが。途上バイク屋さんに電話したところ「しばらく混み合ってるんで、一週間後にまた連絡くださいー」とのこと。およよのよ。まあしょうがない。


そうと決まればのんびり走ろう(西荻までは行くことにした)。五日市街道沿いにある喫茶店「くすの樹」で休憩。仕事用のゲラを読みすすめる。こういうロッジ風の喫茶店、昔のドラマやアニメにはよく出てくるけど、最近ほとんど見かけない。内装もシックで素敵。ほぼ一か月ぶりに心晴れやかである。


西荻にバイク駐め、そこから電車で飯田橋。某K社で仕事。車中では篠田航一『ヒトラーとUFO 謎と都市伝説の国ドイツ』(平凡社新書)をよむ。


ドイツ南東部の小都市パッサウでまことしやかに語られる都市伝説。ある牧師が冬の川で溺れかけた少年の命を救った。それは幼少期のヒトラーだった。もし彼を救わなければ、世界の歴史が変わっていたのに……というキングの『デッド・ゾーン』的命題を含んだ話が面白い。パッサウには実際、ヒトラー一家が住んでいたという。




仕事夜までやって西荻まで戻り、古本屋をひやかす。といっても20時過ぎていたので盛林堂書房はすでにクローズ。音羽館を中心に見る。駅北口の輸入食料品店、人から聞いたとおり更地になっていた。町の景観大きく変わりそうで残念。


すっかり日が暮れた道を一時間ほど運転して帰宅。夕飯とったのち世間で話題の『バーフバリ 伝説誕生』をDVDで鑑賞。なんとも過剰な映画。
この映画、バーフバリが知力体力絶倫で、とにかく圧倒的に強すぎるところがいい。大作アクション映画につきものの段取り感(どうせ勝つことが分かっているのに、中盤で一回「ま、負けそうだ……」となるとか)が皆無なので、ありがたいお経でも聞くようにバーフバリの活躍に身を任せることができる。忘れないうちに『王の凱旋』も観よう。
 風呂で『ヒットラーとUFO』続き読む。寝ぼけて浴槽に半分ひたしてしまったよ……。

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