2018年4月16日月曜日

怪老人日乗:4月14日(土)


天気よろし。ただし午後からは暴風雨になるという。
なんだかそら恐ろしいので、午前のうちに外出を済ませることにした。


家族を引き連れて、となり駅の国分寺まで。長らく工事していた新駅ビルがオープンして一週間経つので、そろそろ空いているじゃろうと探検に出かけたわけである。
しかし見よ!人が、人がうごめいている。何事かと思ったらば、新規オープンしたマクドナルドに若者たちが並んでいるのでした。これまでなかったからねえ、マクドナルド。そのほか箱根ベーカリーなど、新規出店の飲食店はいずれも大混雑。「がやがやぞろぞろ」という漫画のような擬音が聞こえてきそうだ。
3階にはやや小規模ながらHMVがやっている書店が一軒。本屋さんが増えるのはありがたい。3歳になる雪男(仮)とかこさとし御大の絵本を立ち読み。だるまちゃんシリーズ、全巻欲しいぜ(今年発売された『だるまちゃんとキジムナちゃん』なんて最高だよ)。
4階には東急ハンズも入っていることだし、靴やだのカルディだのもあるしで、わざわざ遠くからお買い物に来るという感じではないかもしれないが、近隣住人にはお役立ちの商業施設ではないでしょうかね。この春突如閉店して多くのノマドワーカーが途方に暮れたスターバックス国分寺店も、このビルの3階に忍法魔界転生。




コーヒー豆とだんごを仕入れ、嵐が来るまえにそろそろと帰宅。
途上、七七舎で漫画アンソロジー『恐怖&ホラーシリーズ 怪奇ホラー編』(集英社)を購入する。どっちがメインでサブなんだかよく分からないタイトルの本だが、中身は素晴らしかった。丸尾末広「犬神博士」、高橋洋介「壜の中」、日野日出志「サーカス綺譚」など11編を収録。手塚治虫、上村一夫のようなビッグネームから、蕪木彩子のような90年代『ホラーM』系のプロパー作家まで、目配りのきいたセレクションは誰によるものなのか。巻末に「恐怖まんが史1」という通史的論考まで収録していて、これで100円はお買い得でありました。




ポストを開けると、怪談専門誌『冥 Mei』3号の台湾版が届いている。『幽』の姉妹誌として刊行されていた『冥』だが、実はカバーデザインも誌面レイアウトもそのままに台湾で発売されており、わたしの連載「気味のわるい話」もちゃんと中国語に翻訳されている。どんな人が読んでくれているのかなあ。書いてるのはこんな人なんですよ。怪しい人。


ネット書店に予約していたアミの会(仮)『怪を編む』(光文社文庫)も届く。井上雅彦さんら総勢25作家によるショート・ショート競作集。カバーを見て気づいたのだが、怪談実話作家の丸山政也さんも小説を書いているようだ。最近はショート・ショートが人気のようだし、またホラー短編が盛んに書かれる時代が訪れてほしいものである。黄金時代よ来たれ!


(デザインはほぼ日本版と一緒)


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