2018年3月6日火曜日

怪老人日乗:3月5日(月)

快晴。
と思ったらみるみる日が陰り、昼前からぽつぽつ雨。風は強いが、気温は20度近くある。へんな天気。外に出てみると、まるで梅雨時のようである。


午前中は部屋で取材の支度。身繕い済ませて、武蔵野線。某作家さんのインタビュー取材に出かける。14時スタートで1時間半ほど。よくお仕事している方なので滞りなく終わり、それでもほっとして古本屋覗く。


『野郎への道程 江島厚作品集1 完全限定版』という立派な単行本を見かけ、「聞き慣れない作家だな」と手に取る。おっとっと!文字どおり「野郎」への道をハードに描いたsexualな小説なのであった。雑誌「さぶ」に連載された作品で、後から調べるとGAYの世界では人気のある書き手らしい。隣には『体育教師 江島厚作品集2』というのも並んでいて、どちらもちっと面白そうだったけど、1冊900円は高いよなあ、という気がして買わず。ただ今アマゾンを覗いたらとその10倍近い値が付いている。どうしても欲しい方、メールくれたら所在を教えます。


夜までそのままコーヒー屋にこもって仕事。ゲラ読みを済ませて20時に帰宅。合間に先週見に行った『霊的ボリシェヴィキ』のパンフレットも熟読する。『霊的ボリシェヴィキ』は数日経ってからじわじわと傑作だった気がしてくる不思議な映画。
夕飯、先日伊東で買ってきたアジの干物、ひじきと薄揚げの煮物、味噌汁、豆腐、大学芋など。うちのすぐ近くにあるスーパー、この3月で閉店というローカルニュースにショックを受ける。その後はドラッグストアと食料品店を兼ねた店になるというが、はてさて、どうなることやら。


そういえばこの週末、板橋区在のT君一家が遊びに来たのであるが、その際に面白いことを聞いた。T君が働いている某製造会社には、マニアックな人材が揃っているらしく、その中に一人、オカルトや怪談にやたら詳しい同僚がいるという。で、それならとT君が「朝宮運河という友達がいるんだけど、知らないよねえ?」と一応尋ねてみたところ、「知ってますよ!ビーケーワン怪談大賞の人ですよね」という答えが返ってきて驚いた、という話。
いくらオカルトや怪談が好きでも、さすがにわたしの名前までは出てこないでしょう、普通。世の中にはすごいマニアもいるものだなあ、と感嘆しました。




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