2017年12月31日日曜日

怪老人日乗:12月29日(金)

快晴。
函館市立本通中学校時代からの旧友、F君とランチ。会場は通学路上にある明治パーラーという喫茶店。毎日店の前を通っていたのに、中で飲食するのはこれが初めてである。まあ中学生には縁のない店だが、それにしてももすこし早く来ていてもよかった。ハンバーグ、グラタン、ピラフといった昔風の喫茶店メニューに、パーラーらしくフルーツパフェなどの西洋甘味もある。お互い子連れだったので総勢6人。「こちらへどうぞ」と通された奥の席の壁には、なぜだかレッドツェッペリン、サンタナ、エアロスミスなどのアナログ盤飾られていてますます「こりゃあもっと前から来ていればよかったね」と話をした。
F君、息子雪男(仮)のために昔自分が遊んでいたというウルトラセブンのソフビ人形もってきてくれる。事前には「ユートムしかないと思う」との話だったが、いざふたを開けてみるとごらんのとおり6体もメジャーな怪獣が出てきて、子どもは大喜びであった。




F君の車で送ってもらって帰宅した後、午後は近所の公園で雪遊び。仕事まだ残っているので夜、父のノートPCを借りて原稿を進める。


今日紹介する実家のお化け本はこれ。『絵ものがたり 日本のおばけ話 3年生』(実業之日本社)。初版1979年。書棚には同シリーズの『1年生』『2年生』も並んでいた。
収録作は「ヒーヒーとなく夜なき石」「安達が原の鬼ばば」「てんぐにやかれた男」「おばけムジナ」など古典怪談を子ども向けに翻案したもの。「ウのおばけ」は青木鷺水の『御伽百物語』から、「ウナギのたたり」は滝沢馬琴『兎園小説』から。「ばけもののへや」「かさねがふち」の2編はまんがである。
読み返していてびっくりしたのは、「かさねがふち」などを描いている漫画家さんが明らかに手塚治虫タッチであること。田中圭一かというくらい似ているのだが、調べてみると手塚プロのチーフアシスタントだった甲斐謙二さんが描いているのだった。


(手塚美女!)

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