2017年7月2日日曜日

6~7月はホラーの当たり月だ!


6月後半。
なぜだかお金がないなあ、とつい財布の底を覗きこんでしまっていたのだが、はたと理由に思い至った。
そうだ。
先月は『定本夢野久作全集2』の支払いがあったのだ。本体価格9000円。国書刊行会に予約注文しているから若干割引にはなっているものの(なるんです)、そりゃあお金が減るわよね。





さて。
月もあらたまったことだし、またまた本を買いに行きましょう。
どういう星の巡り合わせか、この6月、7月はホラーの当たり月なのである。気になる本がバンバン出ている。これからもじゃんじゃん出る。
以下、買おうとおもっている本を備忘録的に列挙しておきたい。


まずは。
朝松健先生の新刊『アシッド・ヴォイド』(アトリエサード/書苑新社)が出ている。
ファン待望のクトゥルー神話短編集で、ジョン・キール的な恐怖に挑んだ「闇に輝くもの」、海外のアンソロジーに発表された「球面三角」、ウィリアム・バロウズに献げた書き下ろし新作など7編を収録。
アトリエサード/書苑新社の本は近所には売っていないんで、近々大型書店まで回収に行かなければ。


そいから。
国産ホラーの俊英、澤村伊智さんの新刊『ししりばの家』(KADOKAWA)はすぐにでも読みたい“家もの”ホラー。いやあ面白そう。


最東対地さんの『♯拡散忌望』(角川ホラー文庫)は、タイトルから察するに衝撃のデビュー作『夜葬』同様に伝染系のホラーかしら。どんな第2作を書かれたのか楽しみです。


郷内心瞳さんの『拝み屋怪談 来たるべき災禍』(角川ホラー文庫)が出ています。
そういえば先日、某社エントランスでばったり郷内さんに出くわしたのだった。彼はあいかわらずジェイソンの黒いTシャツを着てたなあ(笑)。この「拝み屋」シリーズは毎回楽しみに読んでおります。郷内さんといえば『拝み屋異聞 うつろい百物語』(イカロス出版)も出ていますね。


夏が近づいているからか怪談実話は他にも注目作が出ており、平山夢明さん久々の実話本『怪談遺産』(竹書房)、 “里山”にまつわる懐かしいテイストの怪談を蒐集したcocoさん他『里山怪談』(KADOKAWA)はともに入手済み&読了。


フィクションに話を戻すとスティーヴン・キング『ダークタワーⅣ-1/2 鍵穴を吹き抜ける風』(角川文庫)が『ダークタワーⅣ 魔道士と水晶球(上・下)』(角川文庫)と同時に出ています。
『魔道士と水晶球』は過去に新潮文庫から出ていたものと同内容ですが、『鍵穴を吹き抜ける風』は本邦初訳作品!今回の新装角川文庫版の目玉ともいえる巻で、これは楽しみです。


三津田信三さんの幽霊屋敷ホラー『わざと忌み家を建て棲む』(中央公論新社)は7月19日発売。いわくつくの部屋や家を一軒にまとめて建て直して住んだらどうなるか、というとんでもない話の模様。


そして、これから出る本でいちばん楽しみなのがこれ。
井上雅彦さん『夜会 吸血鬼作品集』(河出書房新社)
これまでありそうでなかった、井上卿の吸血鬼作品傑作集。ああ、どこかの媒体で井上雅彦先生にインタビューさせてくれないものだろうか。


病み上がりでまだリサーチが足りていないのですが、今気になっているのはこのあたり。
怪談じゃないけど小島水青さんらが名作文学を“二次創作”した『名作転生 悪役リメンバー』『名作転生 脇役ロマンス』(学研プラス)も気になります。




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