うおおおお、ニッコニコの日曜日だああああ。というわけで日曜日なので日記をつけます。嘘です、日曜日だから書くというわけではなくて、単なる思いつきで書いていますが、そんなわけでイベントも終わり、少しだけ落ち着いたので日記をつけます。そう、心に余裕がないと日記をつけられないのだよ。
そういえば(といきなり脱線する悪魔人間)昨日の打ち上げで聞いたのだが、今流行っているのは「ホラー、日記、短歌」であるらしい。なるほど、日記が流行っているのか。ということは怪老人日乗ももっと流行っていいと思うのだが、なぜこれが流行らないのかといえば、まるで意味が分からないからで、人は意味の分からないものを読むほどまだ進化をしていないのだ。これを読んでいるあなたは未来人です。西暦3000年くらいの生まれだと思いますよ、ええ。
それでだね、流行に乗って日記をつけちゃうわけだが、今日は日曜日なので家にいますねえ。昨日は終日出かけていたし、明日も取材で出かけるので、できるだけ家にいたいところ。机にかじりつきたいところ。ラッコのミイラを撫でたいところ。
ところでしばらく日記をつけていなかったのか。時間を巻き戻すとどうなるかなあ。ああ、思い出した。火曜、水曜と原稿書きをしていたのだ。いまいち進まず、参ったなあと思いながらもぺろりんぺろりんと書いて、送ったのが木曜の朝だ。どしぇー、疲れた。それから「居住地証明」っていうのを取らないといけなくて出かける。まず市役所に行ってみた。どうも違うらしい。それから調べ直して税務署でもらえるということが分かる(朝松健さんにも丁寧に教えていただいた)。で東村山税務署までバイクを飛ばし、って3時起きだから眠くてふらふらしているのだが、なんとか窓口にたどり着いて相談。
居住地証明というのは日本に住んで納税していますよ、ということを相手国に証明するもので、それによって支払われる報酬にかかる納税がダブルになることを避けることができる、ということらしい。つまり普段日本で仕事をした場合、源泉徴収で10パーセント税金が取られているが(原稿料ってそうなんです)海外で仕事をした場合は、向こうでも取られてこっちでも取られて、ということになりかねないらしいのだ。で、居住地証明をしっかり出しておくと、それが避けられるというわけ。
なのだが窓口の人も手続きがよく分かっておらず、これから、とりあえずこれに書いてください、とイタリア向けの(イタリアの出版社と仕事をしたのだ)用紙をくれる。わけもわからず記入して提出。帰ろうとしたら入り口のところで「待ってください」と呼び止められる。マッテクダサイという曲がキングクリムゾンにあったけれども、そんな感じである。
なんだかやっぱり分からないので詳しい職員さんを呼ぶということ。しばし待っていたら奥から手続きに精通した男性が出てきて、あれこれと教えてくれた。なんでも日本語とローマ字、両方併記して両国に提出しないといけない、書類も2セット書かないといけないとのこと。自分の住所なんて英語で書いたことないなあと思いながらも、おっかなびっくり記入して提出。1週間くらいでできるということだった。帰宅して疲れて寝る。
で金曜日(今日の日記は長いですね。ゾウのしっぽのようだ)になりまして、思い出した、取材だったのだ。帝国ホテルで取材があるってんで、翌日のイベントもままならず、昼を外で食べてから有楽町に出る。吉川英治文学賞の贈呈式がおこなわれる帝国ホテルにて某ホラー作家さんと某BL出身作家さんの取材。ホラー遍歴などをうかがった。家族には黙っていたが帝国ホテルのカフェでパンケーキを食べながらの取材だった。美味しかったなんて誰にも言えない……。へろへろと疲れて帰宅。夜はご飯食べてインタビュー用のゲラ読み深夜まで。うーん、まだ読み終わらないねえ。2時過ぎにやっと読み終わって、質問項目を送信。ちょうど大阪が舞台なので、イベントとの縁を感じる。パソコンでイベント用のスライドを作って朝の4時就眠。ぴょっぴょっぴょ。
さて昨日までたどり着いた。4月11日は大阪イベント。大阪のロフトプラスワンウエストから『日本ホラー小説史』の刊行記念イベントをしたいというお話があったのは、たしか1月のことだったと思う。4月なんてずっと先だあと思っていたけど、結構あっという間でしたね。そして大阪での開催ということで不安もあったが、深津さくらさんという心強いゲストを得て、無事開催の運びとなったわけです。深津さんにお願いしたのは(そもそもはロフトの方の発案だけど)深津さんが卒業論文で怪談史を研究されたということを知っていたからで、ホラーの歴史と絡めるととても面白い内容になるのではないか、と思ったわけです。
新幹線では草野唯雄『甦った脳髄』を再読しながら大阪に向かう。名古屋あたりからは景色も見ずに寝てました。2時間半で新大阪、便利だよなあ。新幹線使えば関西まではほんとにすぐだ。大阪に一人で来るのは去年の夏のイベントぶりか。御堂筋線に乗って心斎橋。ロフトがあるのは宗右衛門町のほうで、あんまりこっちまでは来たことないなあ。ホストクラブなどが並んでいる界隈で、東京でいうと歌舞伎町のような感じだろうか。すごくおっきい声で歩いてくるちょっと見ための怖い男3人がいて、その筋の人なのか、この土地の人のデフォルトなのか分からず。とにかくロフトの入っているビルを探し出して会場入りしたのが11時半。近くのコンビ二でコーヒー買って入る。
楽屋でサンドイッチ食べて待つことしばし。深津さんがこられて初めてご挨拶。わざわざ東京から来てくださったので、ありがたいことである。打ち合わせしていたら平凡社の編集Aさんも到着。Aさんは物販をするために来てくださったのである。休日に大阪出張とは申しわけないことだが、物販をやってもらえるのは助かるので心強し。13時からイベントスタート。前半が日本ホラー小説の歴史を書影を見ながらざっとおさらい、合間に深津さんがコメントや質問を入れてくださって、スムーズに進む。途中途中で深津さんが「そういう話といえば」と怪談を挟んでくださるのが嬉しい。異次元に行った人の話、『恐怖の心霊写真集』にまつわる不思議な思い出など。
10分の休憩があったので来てくださった作家の最東対地さんとご挨拶、Xで繋がっている方々にもお声がけする。去年の大阪イベントも見てくれたSさん、関東から見にきてくれたRさんなど。ありがたいことであります。イベント仕事をしていると読者の方と直で会うことが増えて、読者あっての仕事だなあ、支えられてるなあと実感。お礼に側転でも披露したいが、できないのでよしにしておく。
で後半戦は怪談史。深津さんがご専門の怪談の歴史について、近世から明治、現代まで教えていただいた。今の怪談シーンは分かっているようで分からないことも多く、『人志松本のゾッとする話』とかSNSで一瞬流行ったクラブハウスとかスリラーナイト創業とか、ホラー小説史からは抜けていた視点も多くてなるほどと膝を打つ思い。最後はじっくりと怪談を披露していただく。卒業文集にまつわる奇妙な話で、会場全体が心地よくこわーいムードに包まれたところでイベント終了。プロの語りはすごいですね。会場からのアンケート、質疑応答でもいろいろ聞いていただき感謝感謝。
(これが河童ポーズだ!)
イベント後は物販で売った本にサイン。歴史学者の木場貴俊さんが大阪ラテラルに引き続き応援にきてくださって、ひええと恐縮。木場さんはいつもイベント中の写真を撮って、あとで送ってくれるという気遣いの人なのだ。木場さんの『怪異をつくる』は名著なのでみんなも読もう。あとはXで声をかけてくださった素敵カップルさんとか、去年の夏のイベントをきっかけにホラー大好きになったという若い男性とか。いい出会いがたくさんあって、対面イベントは大変だし、大阪開催には若干の心細さもあったけど、結果的にはやってすごくよかったと思いまして、幸せな一日でありましたよ。
会場から撤収して深津さん、最東さん、編集Aさんの4人で打ち上げ。近くのお好み焼き居酒屋でお好み焼きなどを食べながらあれこれと盛り上がる。インバウンド需要が多いのか、お客さんはほとんど外国の方。怪談の世界の話をあれこれと聞いて、近いようで出版とは遠い世界なので面白く聞いた。で最東さんがすごく怖い話があるというので、5時半からそれを聞き始める。かなり長い尺の話なのだが、すべてのエピソードが繋がっているので長いにはわけがある。お好み焼き屋を出て(6時半から予約客が入っているらしい)ハイボール99円という激安居酒屋に場所を移して怪談続き。証拠写真もあるなんとも生々しいいやーな話で、ずっしりと重たい気持ちになった。うーんむ。うーーんむ。というわけで結局、イベント中もイベント後も怪談をしていたのでした。楽しかった!
最東さんとは路上で別れ、3人で新大阪方面へ。週末夜の心斎橋、こんなに混んでいるのか。しかもほとんどが外国人観光客。わたしが関西に住んでいたのはもう15年も前なので、すっかり様変わりしていても当然なのだが。梅田に用事があるというAさんとはメトロ内で、深津さんとは新大阪駅で別れて、わたしは家へのお土産あれこれ買う。堺名物のけし餅や千枚漬けなど。帰りの新幹線が8時半。これまた本も読まずに寝てしまった。大人になるとあんまり移動中に本が読めないなあ。疲れて寝ちゃうんだよね。東京駅から池袋経由して帰宅。さすがに夜中近いから電車もあまり混んでおらず。YouTubeで平山夢明さんの「シネマdeシネマ」聴いていたら、のっけから「朝宮運河くんは運ちゃん」などと自分の名前が出てきてびっくらこいた。
お風呂入っていろいろ片づけして寝たら2時。いろいろぎゅっと凝縮されて大変な週末だったが楽しかったですよ。加山雄三ばりにあっちこっちに感謝。前から書いているが(検索してくれい)加山雄三があちこち散歩する番組があって、そのたびに感動したり感謝していたのだ、加山雄三は。
(ロフトが入っているビルはどこもいい感じに怪しくていい)





0 件のコメント:
コメントを投稿