2023年8月2日水曜日

怪老人日乗:8月2日(水)函館帰省編

ごぶサタン。すっかり間が開いてしまった。この週末、郷里の函館に帰省していたのでブログを書く暇がなかったのである。PCもゲラも持ち帰ったがまるで仕事をする気が起きず。結果、数年ぶりにちゃんとした夏休みをとった感じになりました。まあたまにはいいでしょう。

しかし戻ってきてからもどうにも気分締まらず、明日からいきなり取材2連チャンの某誌編集作業、大ボリュームのゲラ読みなどが控えているので、ちゃきちゃきやらにゃあ。というわけでブログを書いて日常に復帰しようとしているわけです。リハビリなのか、このブログは。うーん。

さて昨日は東京に戻る飛行機が雷雨のため上空をぐるぐる旋回、帰宅がずいぶん遅れてしまった。ニュースを見るとずいぶん大荒れだったようで、墜落しなかっただけでも幸いである。帰省中は大沼公園で遊覧船に乗ったり、函館山にのぼったり、五稜郭公園に行ったりと、函館観光らしいことをしてしまった。しかしあらためて眺めると景色の美しい町で、これまでそんなこと1ミリも感じたことがなかったし、人が函館を誉めるのを聞いて「どこが?」と思っていたのだが、私もだんだんと真人間になってきたのか、函館のよさを再認識することしきりでありました。




五稜郭公園はゴールデンカムイ特需で賑わっているようでしたが(百貨店の丸井今井でもゴールデンカムイ展を開催中)私にとっては高校時代の通学路。自転車を漕いで毎日、この公園をつっきっていたものだった。今にして思うと、なかなかに恵まれた環境にあったのではないかと思うが、当時は幕末には興味なし(今もそんなにない)、お侍にもお城にも興味なし、奇怪な妄想で頭がこりかたまっている孤独な少年だったので、風景に目を向ける余裕がなかったのだろうなあ。




函館グルメ的な写真も載せる。カール・レイモンのソーセージドック。カール・レイモン氏は旧チェコ出身、その後アメリカに渡って日本を訪れ、本場のソーセージ作りを函館に広めたという地元の偉人で、といってもつい80年代まではご存命で、自分でもお店に立っていたという(母も見たことがあると言っていた)。人呼んで「胃袋の宣教師」、とてもかっこいい。地獄の道化師、海底の魔術師、胃袋の宣教師……。レイモンさんの人生に「ゆうゆう散歩」の加山雄三のように感動感謝した朝宮運河なのだった。グーテンモルゲン。


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