2023年7月2日日曜日

怪老人日乗:7月2日(日)

日曜日がやってきた。ところで誰が日曜日っていうものを決めたんだ?孔子か?まあいいや。

毎年この時期になると私は元気がないのである。なぜか。多くの人がボーナスをもらって、ニコニコしているからだ。就職氷河期世代の私は生まれてから一度もボーナスというものをもらったことがないので、「いいなあ」「羨ましいなあ」という気持ちになり、自分だけがファミコンをもっていない小学生みたいなしょんぼり気分になるのだが、まあ無頼平野の旅路を選択したのは自分なので、仕方ないのであった。

そして今は不景気でボーナスもそう多くないと聞く。せいぜいもらってもカブトムシの幼虫とか、ビー玉3個とか、そういうくらいだろう。だったらあまり羨ましくないや。カブトムシなら遺跡公園の雑木林にだっているしな。まあ、たくさんもらっている人はおごってくれてもいいんですよ。大きな出版社に属している人とか……。

というわけでボーナスも出ないので粛々と仕事をしている。粛々とというと淡々と休まずやっている風だが、そうでもなくて、ジェリービーンズや氷砂糖をかじったりしている。目はらんらんと光っていて、髪は茫々としており、まるで阿呆の子のようだ。そんな様相で金曜の夜は2つの原稿を送り、新たに導入された冷感シーツを使ってすやーッと寝た。

昨日から新たな原稿仕事、こちらは月曜〆切で、テープ起こしすら未着手だったので大慌てでやる。合間に某誌のホラー特集への助言、某書店フェアの内容確認など。雨が降ったりやんだり、子どもの野球試合も中止になった。奥さまはPTAの会合。子どもと留守番で、近所の店屋で安いプラスチックのゴルフクラブを買い、新プロゴルファー猿ごっこをして遊んだ。夕方は家族で名探偵困難君の映画を1本見る。困難君はタイトル通り困難に見舞われていた。大変だあ。

昨日1日には「てのひら怪談」シリーズ新刊『てのひら怪談 ずっとトモダチ』(ポプラキミノベル)の発売が公式にアナウンスされる。私もツイートしたが執筆陣の豪華さに反響大きく、よっしゃよっしゃという感じ。中身はもっと面白いので、ぜひ購入&熟読していただきたい。児童書版「てのひら怪談」はだいたい2年生、3年生くらいから中学生くらいまでがターゲットだが、掌編怪談の粋が詰まっているし、編者も執筆陣の皆さんも本気の本気でやっております(しかも超豪華メンバー)ので、大人が読んでも面白いはずです!


(8月5日発売!これが売れれば続刊の可能性あり!!)


ところで気づくのが遅れたが、ツイッターの表示がおかしくなったようだ。なるほど、何を開いても「制限がかかっております」という制限マンになっておられる。江戸時代のようだ。お金を払えばよくなるのか。しかし一日に見られるツイート数(600とも800ともいう)が決まってくるとなると、無駄なツイートは見られないので、なんというか厳選に厳選を重ねて、知り合いのツイートが流れていそうな時間を見計らって、エイヤッと裂帛の気合いでツイッターを開くことになり、そんな時に限ってブラジャーの広告が続けて出てきて、なんじゃこりゃー、ということになる。マッカーシーの『ザ・ロード』の世界の水と食料のように、閲覧数が貴重品になる世界……。

今日も粛々と仕事。日曜朝のドトールは高齢者が「よう、元気してた?」という感じで和気藹々と交流していて、ツイッターの現世版という感じですね。スタバじゃないんだよ、ドトールなんだよ。お年寄りは。



ヤフオクで藤子不二雄ばかり見ていたら、候補がこんな感じになった。


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