2023年6月6日火曜日

怪老人日乗:6月6日(火)

あらまあ、オーメンの日じゃないの。いやあねえ、早く言ってよね。というけで6日の午前零時半。何事も心頭滅却すればブルータルデビルプロジェクトなので、山から小僧が飛んできて、空からUFOが落ちてきます。南無軍荼利明王。

さてこの週末はいまいち仕事捗らず。いくつか仕事が滞留してきたのでまた作業を擬人化して壁に貼りだした。HP200と190の仕事はバラバラに分解し、倒しやすい一兵卒サイズに描き直す。これを一体ずつ倒していけばいいわけだが、なかなか気合いがいるので、周縁的な作業をぐるぐる。昨日は夕方またチェアリングに行ってしまった。




川のある町に住んでいると、くさくさした時に出かけられていい。郊外ならではであろう。川沿いの家っていいねえ、と家族と話していて、売り地のチラシがあったので手に取ったが、あっと驚く鶴太郎な値段で、見なかったことにした。郊外でも東京は東京、いい土地は信じがたいほど高い。

今日は飯田橋K社にて某月刊誌の編集作業。夕方前に終わったので珍しく神保町に寄って帰る。怪奇幻想もの、1か月前と目立った入れ替わりなし。せっかくだからと恐竜のノンフィクションと牧眞司の書評集『世界文学ワンダーランド』を買う。達磨のたい焼き、家族分買って帰ったが、たい焼きも値上がりしたなあと思う。上がらないのは古本くらいだ。

帰宅したら古本3冊届いている。角川ホラー文庫2冊と、雑誌『BOOKMAN』の19号。「本物のホラーを!」という特集でモダンホラーを叩いていることで知られる号だが、なるほど、読んでみると確かに辛辣だ。クライヴ・バーカーもスプラッタ映画の影響を受けている、というだけで叩かれているんだから、ちょっと気の毒な気がする。この雑誌の立場でいうと、認める現代作家は誰もいなくなってしまう。山岡士郎みたいに「美味いか不味いか、自分の舌で確かめてみたらどうなんだ」と食ってかかりたくなるが、まあ「こんなのホラーじゃない」という海原雄山なスタンスも一方では必要だろうな、とも思いますね。心の中に雄山と士郎、両方を飼っておくのが大事なことなのであろう。

お仕事の新規依頼さらにひとつ。しかし自分では手に負えない(完全に専門外のジャンル)で、これはお断りにすることになるだろう。挑戦は何でも受ける、という猪木イズムでやっている人はこういう仕事も受けるのだろうか。しかし料理屋に行ってガソリンを注文する人はいないわけで、たとえした人がいたとして「これがガソリンです」といって醤油を出すわけにはいかないわけで、やはり無理なものは断った方がいいとも思う。


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